• Toshihiro Doi

「毎日使う」のその先へ

肌寒い日も多かったが季節は確実に進んでいる。あっという間に桜も散ってしまい、新しい黄緑色の新芽が綺麗だ。この時期いろんな花が道端に咲き、新芽も鮮やかで本当にいい季節だ。早く大好きな夏が来てほしい。


学校もいよいよ始まった。新しいIDを発行したり、入れ替え、更新作業にまだまだ追われているところも多い。この時期の学校は色々慌ただしいが、なるべく早く子どもたちの手元に使える状態で渡したいと奮闘しているところもあるだろう。





全国ほぼ一斉整備から丸1年が経過し、2年目に入る。このタイミングでいろんなことを整理しておくことが大切だ。まずは環境面、年度更新で多くの自治体は卒業生の端末が新入生に割り当てられている。場合によっては数の増減もあるだろうからその調整、新しいアカウントの発行、サインイン、データの処理など準備することはたくさんある。綺麗に磨いてワクワクする気持ちで、思いを込めて渡してあげてほしい。


校内の環境はどうだろうか?教室の配置換えでネットワークが使えない教室はないだろうか、その他の教室の環境で不備があるところはないか、もう一度チェックしておく必要がある。充電保管庫の状態、アップデート、バッテリーのヘタリ具合なども確認が必要だろう。転出入の子についてもアカウントの処理や端末の状況を確認してほしい。


そういった細々したことを、誰がどのタイミングで行うのか、そして出てきた不備や困りを、どの手順で解決までもっていくのか。校内の組織、自治体の窓口、保守の範囲、業者とのやり取りや連携など、スムーズに進めるための準備や周知が大切だ。当初の設計についても今の状況に合わせて、積極的に、柔軟に変えていきたい。





さて、利活用についてはどうだろうか。現場からするとあっという間に整備された端末、喜んで迎えた人もいれば、そうでなかった人もいたと思う。児童生徒に1台ずつ渡された端末、子どもたちは自分の思うように使えているだろうか。そして先生たちは、その端末の力を十分に発揮できる授業デザインを描けただろうか。


もちろん端末の利活用は、国が示す方向性や、自治体のビジョンを実現するための一つの手段ではあるが、中心となることは間違いない。使用することは目的ではないけど、使用しないでこれからの時代を生き抜く力を育成する授業は、絶対に不可能だ。


これまでのICTの利活用の手段や方法とは全く違い、その利用の中心は子どもたちだ。極論を言えば、先生が苦手で使えなくても、子どもたちが使う場面を制限せず、使わなければ解決できない探究的な課題を出していくことができればいい。使う、使わないの選択権限は、一定のリテラシーが育成されていれば、子どもたちに渡していいのではないか。





自分が表現したいこと、自分が伝えたいこと、自分がしたいことをよりよく実現できるのがICTであればそれを使うべきで、それを決めるのは端末を使用する子どもたちだ。大人でも紙に書きたい人もいれば、デジタルで記録したい人もいる。その使用方法を強制的に限定したり、大人が勝手に判断することの方が違和感がある。


毎日のように使える安定した環境が整ってきて、ある程度リテラシーが高まってきているのなら、その先の授業改革を少しずつ進めていく1年がスタートできるはずだ。コンフォートゾーンから一歩外に出て、次のステージ「その先」を目指す一年にしたい。私もそれを支え、楽しく学ぶ子どもたちの姿を、いろんなところで実現させたい。






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