• Toshihiro Doi

それぞれのスタート

今週の後半はずっと雨が続いている。昨日は特に大雨で、一日中降り続いた。もう梅雨が来ているのだろうか?やっと春が来ていい気候だと思っていたら、あっという間に梅雨がきて、すぐに暑い夏がやってくる。自分の記憶や感覚の季節感が、実際とズレてるなぁ、と感じることが多くなった。少しずつ変わってきているのかもしれない。


今週は京都に3日間滞在し、あとは大分でたくさんの仕事だった。京都に引っ越した息子にも会うことができ、古くからの親友にも会って話すことができ、元気をもらった。新年度が始まり、ゴールデンウィークも終わり、いよいよ今年度の色々なことが動き始める時期になってきた。我が家の子どもたちもサークルの新歓や、新しい友だちとの話をすることが多くなった。高校生の娘も少しずつ慣れてきて、部活もスタートしそうだ。コロナ禍でも、子どもたちはしなやかで逞しい。





今年度初回の研修も、5月に集中していて、毎週のように県外出張が続く。オンラインと併用の研修形態にはなってきているが、やっぱり初回は顔を合わせた対面研修を実施したい、という要望がほとんどだ。一度顔を見て話を聞いていれば、その後のオンラインでのコミュニケーションもスムーズになる。そんなことも近年の経験値からみんなが感じていることだ。


スタートを切って、一定の時間が経過したGIGAスクール、関係する文書や、これからを示唆するような答申も次々と出されている。iPadの利活用にも自治体によって色々と差が出てき始めている。


私の研修や講演会などで、ICTの活用レベルを測るSMARモデルについて話すことがある。「代用→増強→変容→再定義」とレベルアップしていくものだ。ICTを使った授業改革を進めていくために、自分の現在地を客観的に把握するための指標だ。そのオリジナル版をコツコツバージョンアップさせている。




多くの自治体は「まず使う」という「代用」からのスタートだ。そのためには安定して使える環境を準備することが必要で、きちんと動くシステムやサービス、それにインフラ、校内での情報共有などができやすい環境も大切だ。とはいえ1年以上経過しているのでほとんどの学校で使うことが当たり前にはなってきていると思う。


次に「増強」いわゆる双方向のやりとりや、動画の活用など、コンテンツのリッチ化が挙げられる。この辺りも授業支援アプリや、クラウドの活用によって進みつつあるように感じている。この2段階に関しては今までの授業の形を崩さず、多少のアップデートと、デジタル化、という部分でカバーできる領域だ。


しかしその先の「変容」「再定義」になると、機器やシステム、サービスだけでは到達することは難しい。この領域がいわゆる授業改革にあたる部分だと考えている。そのためには、そもそも授業とはこうあるべき、教師として指導力を発揮しなければ、というような私たちの中にある、授業に対しての固定観念の払拭がまず必要になる。





その上で、基本的な知識やスキル、リテラシーがあり、さらに子どもたちと一緒に、創造していく授業を目指す覚悟も必要になる。現状は、そんなチャレンジが簡単に受け入れられない風潮や、学校の雰囲気、指導主事の力量もある。しかし明らかにここ最近発出されている国からの指針や文書は、これまでと大きく変わっている。だから安心してチャレンジしてほしい。きっと間違えてない。


未来を創造するための領域は、そんなに簡単ではないけれど、踏み出さない限りはその先の景色は見えてこない。今の自分がどこにいて、どんなスタートを切るのか、再度立ち位置を確認し、じわりじわりと歩みを進めていくしか方法はない。私もそこにいて、それぞれのスタートを応援したい。

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