• Toshihiro Doi

どんなスタートを切りますか?

春の雨にも負けず、あちこちで桜が満開だ。一番好きな桜の花が咲くこの季節は、キョロキョロしながらいつもの場所を巡っていく。近所のお気に入りのスポットから、別府の桜の名所、この辺りは桜の木も多く、古くて大きな木がたくさんある。咲き始めも散っていく様子も大好きだ。




今週は大阪から来客があり、今の先生たちの苦労や悩み、現場で起きているリアルをたくさん聞くことができた。現場の課題も複雑化し、年代によって抱える苦悩も違うんだな、と知ることができた。そんな中でも子どもたちの未来のために奮闘する先生たちは、本当に素晴らしく、応援したいと感じた。


長男も無事入学し、長女も来週入学を控え、次々と新しい生活がスタートする。先生たちの異動の情報も次々解禁され、例年にも増して多くの人が新しいスタートを切るようだ。この年度始めの春休みの時間、先生たちは会議や新年度の準備にとても忙しい。


先日ある研究会にお邪魔した。今時はオンラインなので遠くの研究会にも気軽に参加できてありがたい。学級経営のスタート、いわゆる”学級開き”についていろいろな発表があった。少し前までは、自分の学級経営について、人に話したり、先輩の話を聞いたりすることはなかった。





私自身も、他の先生たちが出会った初日に何を話し、どんなスタートを切っていたのかをあまり知らない。「学級王国」などという言葉があり、なんとなく聞くことも憚られていたような時代だった気がする。しかしそこには、それぞれの先生のこだわりがあり、技術があり、たくさんの知恵が詰まっている。


若い先生たちが現場に増え、雑談や何気ない会話をする余白や余裕もなく、飲み会も全くない中、先輩先生たちとのコミュニケーションの時間は圧倒的に減っているのかもしれない。改めて聞いたことはないけどなんとなく学んでいたことが、学ぶ機会を創出しないと、学べない状況にあるのかもしれない。


そんな中オンラインで、前向きにオープンに自分の実践や学級経営を話せる場があることはとってもいいことだな、と思った。そしてベテランの先生たちの温かいアドバイスがあって、切磋琢磨する若い先生たちがいる。そんなコミュニティがこれから増えていくといいな、と感じた。







ICTの活用も、技術やスキルを身につけただけでは何も変化は起きない。これは10年近く研修を続け、現場を見てきて明らかになったことだ。過去の成功体験に縛られ、一歩を踏み出す勇気が持てない先生はたくさんいる。頑張る先生の足を引っ張ったり、杭を叩いたりすることもある。それを支えて、一歩踏み出すためには温かいコミュニティの場や、マインドを変えてくれる何かが必要になる。先生たちの新しい学びの場、居場所を作ることを考えていきたい。


年度の初め、忙しい中ではあるが、これから出会う子どもたちと、どんなドラマを紡ぎ出すのか。そこに想いを巡らせ、自分らしい学級開き、学級経営の姿を描くことはとても重要だ。学級経営はその人のパーソナルだ、だからこそ自分を知り、深く考え、学びながらいい授業、いい学級を創出してほしいと思う。



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