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執筆者の写真Toshihiro Doi

〇〇の立場に立って

今週も気持ちよく晴れた日が続いている。田舎の冬の夜は、星がたくさん見えて、空気は冷たいけど夜も綺麗だ。コロナも再び流行りつつあって、県内でも久しぶりの感染があったようだ。全国的にもじわりじわりと第3波が始まっているように感じる。


GIGAスクール構想が少しずつ進んでいる今、休校などになると以前のようにはいかないだろう。それなりに準備をしておく必要がありそうだ。しっかり想定しながら準備を進めていきたい。





今週のブログは「〇〇の立場に立って」というタイトルにして書いてみようと思う。今週もわりと忙しく、いつもと違った仕事もあった。子育てをしているお母さんたちに向けてお話しする、という仕事。その翌日は私立学校の先生方の研究大会の基調講演。どちらも相手は全く違うけど、みなさん意欲的で楽しかった。


私の得意なことの一つが、想像、妄想、シミュレーションだ。いろんな情報から想像して、相手の立場に立って考えることがとても得意だ。

例えば授業について相談を受けているとき、私が立っているのは子どもたちの目線だ。子どもたちのモチベーションは高まるか、そして持続できるか。盛り上がったり、燃えるような内容になっているか。その時にかけられて嬉しい言葉はどんな言葉か。





もう一点、授業の時は、見に来る人たちにとってどうか、という視点だ。自分の時間を使って来てくれる人たちにとって、見たい授業になっているか。それくらいのチャレンジや提案性のあるものになっているかどうかだ。


講演会の時は、聞く人の目線で考える。その人たちの特性や思考になりきって、どんな風に感じるか、何を知りたいのか、どこに不安を抱いているか、じっくり考える。同じスライドを使っても言葉を変えながら話を進める。途中の反応や表情を観察しながら、声のトーンや内容を変えていく。


研修の時はどうかというと、参加者のモチベーションを第一に考える。スキルのレベルや感じていることも様々で、時間のコントロールも難しい。その中で、それぞれで引き受けることのできる言葉で話をするようにしている。





いろんな人の立場に立って考えることは、実はとても難しい。その立場の人たちのことをよく知り、思考のパターンや特性を知っていないと、どんな風に感じるか、何を考え、どんな行動を取るか、想像できないのだ。


ICTの利活用も、これからの授業づくりも、子どもたちが主役になることは間違いない。それぞれが端末を持つということは、これまでの、先生が上手に使ってわかりやすい授業を行う、ということとは全く違うフェーズだ。


子どもたちを主役にし、伴走したりファシリテートしていくためには、しっかりとしたゴールや目的を見失わず、主役ではなく、ある部分、黒子のような役割として、信頼関係を保ちながら、そこにいること、見守ることも大切なのかもしれない。寄り添うことや見守ることは難しいかもしれないけれど、そんな立ち位置の変容がこれから求められるだろう。

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