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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

インドネシアの旅日記①

Day1-2


いよいよ始まったインドネシアの旅。今回は東京チームと九州チームに分かれ、現地集合をした。九州チームはマニラを経由し、ジャカルタに入ったのは12時半、ホテルに着いて部屋に入ったのは2時半、日本との時差を鑑みると朝の4時半に部屋に入ったことになる。結果、初日は移動日になった。

2日目は半日ジャカルタ滞在。博物館で歴史に触れ、同じインドネシアにもたくさんの民族や文化があることを知った。






ガッツリ現地の昼食と夕食をとったが、総じてどれも美味しく、日本人の味覚には近いと感じた。辛さの中に旨味もあり、どれを食べても美味しく感じるのだ。

暑さも日本並みに昼間は暑いが、夕方近くなるとすごく快適な気温になる。日本のようによるまでずっと暑さが続くような感じではない。湿度も低いのでさらっとしているのも特徴的だ。特に今年の日本の気候からするととても快適、と感じてしまう。



最大の都市ジャカルタで1日を通して感じたことは、エネルギーの強さだ。子どもたちや若者の数も多く、街全体の活気も日本とは比較にならないものがあった。人種も文化も入り混じり、富裕層と貧困層が隣り合わせにあり、最先端のテクノロジーと、日本でいう昭和よりもずっと昔のアナログ感。こういったものがすごく雑多に、絶妙なバランスで共存している。その雑多な感じそのものがインドネシアなんだろうと思う。



もう一つ驚くのが交通事情だ。インドネシアにはほとんど信号がない。いわゆる十字路で信号で制御するのではなく、すべてがロータリーで、回りながら目的の方向でそちらの道に流れていく。だから基本的にはずっと車やバイクの列が途切れない。


そして交通ルールも、あるんだろうけどほとんどないに等しい。そもそも誰も守ってはいないし、なんとも思っていない。普通のスクーターのようなバイクは、ファミリーカーのように4人家族が乗った状態で、ノーヘルメットで走っている。すり抜けや、斜め横断も普通で、日本人は恐怖しか感じない。お父さんとお母さんの間に乳幼児でも乳児でも挟んだ状態で乗っている。でも不思議なことに傷だらけの車もないし、事故が多発している様子もない。



ルールがきっちり決められていないことが前提なので、そこに甘えたり、信じきったりすることで起きてしまうような事故はここにはない。何が起きるかわからないし、どこから何が出てくるかわからないことが日常になると、互いに気を遣ったり、安全に配慮してそれぞれが運転するのかもしれない。曖昧でファジーな状態を受容するのがインドネシアの国民性なのかもしれない。


夜には食事のあと、みんなでインドネシアの歴史についてのお勉強、プロの先生集団なので余裕の発信力と授業力。そしてそれぞれの疑問をぶつけたり、難問を知恵を縛って解決したり。道中で見て感じたことの答え合わせをした感じだった。ぼんやり考えて、モヤモヤしていたこともみんなで夜な夜な対話をし、それぞれの知識や感じたことを集めることで一つの集合知となり、それぞれの中に吸収されていっている感じがした。



明日はいよいよ学校訪問のスタート、小学校、中学校、高校の3チームに分かれ、それぞれが見学だけではなく、子どもたちにプレゼンし、しっかり交流していくミッションを背負っての学校訪問。明日私たちは何を見て、どう感じるのか、その結果どんな変化が起きるのか、そんな自分の変化を一番楽しみにしている。

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