Toshihiro Doi2020年7月18日読了時間: 3分ゴールは未来長かった梅雨もようやく出口が見えてきて、30度を超す暑さが急にやってきた。日差しも強く、雲も夏雲だ。大分は来週にも梅雨明けしそうだ。県内で大雨によって被災した地域はまだまだ大変で、子どもたちも、学校に行ける状況ではないところもあり、いろんな相談の連絡も入ってくる。コロナの方もじわじわと次の波が来ているような空気になっていて、大学も遠隔を後期も続けるところも出てきた。ウイルスに災害に、これから台風の季節もやってきて、熱中症の心配も出てくる。人間の力でどうにもならない、やるせない事態はきっとまた起きるのだろう。今週のブログは「ゴールは未来」とした。実は、今週まで初の大学での講義を行なっていた。初めて大学生に話をするのに、遠隔で、しかも顔もほとんど分からない中での講義が続いた。通信量の制限もあるため、基本的に顔出しはしていない、というのが現状のようだ。学生たちも毎日スマホやPC、タブレットを置きながら、一日中講義を受け、課題をこなしているのだ。友達と学校で会うこともできず、バイトもシフトが減っているらしい。なんとか自分の思いを伝え、学生たちの考えや思いを聞き出す工夫をしながらの講義だったが、それなりに楽しかった。採用試験を受けている子もいたが、ほとんどの子がGIGAスクール構想のことなど、知らなかったことに驚いた。来年自分がいく学校現場は、子どもたちが全員タブレットを持っているところからスタートするのに、まだその現状や背景を知らないのだ。今週は先生たちの研修もあった。現場ではコロナの対応や、休校あけの授業等で、かなり疲れた様子が見られた。できない活動も多くあり、どうしていいか困っている、という相談もあった。タブレットでなんとかできることはあるだろうか?という話もよく聞く。遠隔も次はなんとかしたい、という気持ちも大きい。今までTechnologyを受け入れず、一切関わってこなかった学校現場も、変わり始めている。これから先生になる人、これまで長く先生を続けてきた人、それぞれにこの変化を感じ取り、変わらなきゃ、と思い始めている。GIGAスクール構想を学び方の変革、と捉えて変えていくには、私たちが考える学校での”学び方”の固定観念を、全部変えるくらいの覚悟が必要だ。そのくらい社会は早いスピードで変わっていて、学校だけが取り残されている。謎のルールで子どもをしばり、時間を拘束し、管理することではなく、子どもたちの学びをサポートし、自由な学びを実現できるフレームを用意する必要がある。 そのためには、みんなで教育を議論し、適切な形を生み出していくしかないのだ。積み上げてきたものだけではなく、これからを語り、Technologyをフル活用し、評価も含めて子どもたちと一緒に考え、生み出す必要がある。学校に関わるICTの企業や、今回導入をサポートしている多くの人たち、国や自治体で方向性を決めている人、整備をする人、予算を組む人、施策を作る人は、現場からの変化への欲求を汲み取り、先生たちの思いに寄り添い、子どもたちの幸せや未来をイメージして導入を進めていくべきだ。それぞれの持ち場で、想いを馳せながら、地道に、真面目に進めていきたい。モノは入れて終わりではなく、そこからがスタート。ゴールは子どもたちの明るい未来だ。先を見て、多くの人とたくさんコミュニケーションをとりながら、最適解を求めていきたい。
長かった梅雨もようやく出口が見えてきて、30度を超す暑さが急にやってきた。日差しも強く、雲も夏雲だ。大分は来週にも梅雨明けしそうだ。県内で大雨によって被災した地域はまだまだ大変で、子どもたちも、学校に行ける状況ではないところもあり、いろんな相談の連絡も入ってくる。コロナの方もじわじわと次の波が来ているような空気になっていて、大学も遠隔を後期も続けるところも出てきた。ウイルスに災害に、これから台風の季節もやってきて、熱中症の心配も出てくる。人間の力でどうにもならない、やるせない事態はきっとまた起きるのだろう。今週のブログは「ゴールは未来」とした。実は、今週まで初の大学での講義を行なっていた。初めて大学生に話をするのに、遠隔で、しかも顔もほとんど分からない中での講義が続いた。通信量の制限もあるため、基本的に顔出しはしていない、というのが現状のようだ。学生たちも毎日スマホやPC、タブレットを置きながら、一日中講義を受け、課題をこなしているのだ。友達と学校で会うこともできず、バイトもシフトが減っているらしい。なんとか自分の思いを伝え、学生たちの考えや思いを聞き出す工夫をしながらの講義だったが、それなりに楽しかった。採用試験を受けている子もいたが、ほとんどの子がGIGAスクール構想のことなど、知らなかったことに驚いた。来年自分がいく学校現場は、子どもたちが全員タブレットを持っているところからスタートするのに、まだその現状や背景を知らないのだ。今週は先生たちの研修もあった。現場ではコロナの対応や、休校あけの授業等で、かなり疲れた様子が見られた。できない活動も多くあり、どうしていいか困っている、という相談もあった。タブレットでなんとかできることはあるだろうか?という話もよく聞く。遠隔も次はなんとかしたい、という気持ちも大きい。今までTechnologyを受け入れず、一切関わってこなかった学校現場も、変わり始めている。これから先生になる人、これまで長く先生を続けてきた人、それぞれにこの変化を感じ取り、変わらなきゃ、と思い始めている。GIGAスクール構想を学び方の変革、と捉えて変えていくには、私たちが考える学校での”学び方”の固定観念を、全部変えるくらいの覚悟が必要だ。そのくらい社会は早いスピードで変わっていて、学校だけが取り残されている。謎のルールで子どもをしばり、時間を拘束し、管理することではなく、子どもたちの学びをサポートし、自由な学びを実現できるフレームを用意する必要がある。 そのためには、みんなで教育を議論し、適切な形を生み出していくしかないのだ。積み上げてきたものだけではなく、これからを語り、Technologyをフル活用し、評価も含めて子どもたちと一緒に考え、生み出す必要がある。学校に関わるICTの企業や、今回導入をサポートしている多くの人たち、国や自治体で方向性を決めている人、整備をする人、予算を組む人、施策を作る人は、現場からの変化への欲求を汲み取り、先生たちの思いに寄り添い、子どもたちの幸せや未来をイメージして導入を進めていくべきだ。それぞれの持ち場で、想いを馳せながら、地道に、真面目に進めていきたい。モノは入れて終わりではなく、そこからがスタート。ゴールは子どもたちの明るい未来だ。先を見て、多くの人とたくさんコミュニケーションをとりながら、最適解を求めていきたい。
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