Toshihiro Doi2022年10月8日読了時間: 3分ニーズに合ったものをどう提供するか今週になって急に寒くなってきた。先週までは半袖のシャツだったが、今週は長袖、上着がないと寒い。もともと寒がりなので、いよいよ冬がやってきた、とビクビクしている。今週は県内の多くの自治体を訪問したり、オンラインで会議をしたり、びっちり詰まった一週間だった。今日はこのあといよいよ稲刈り、倒れてしまったたくさんの稲たちを少しずつ刈り取っていく。状態は良くないけど、少しでも収量があるといいな、と思う。とにかく機械が壊れず無事終わるように祈りたい。さて、GIGAスクール構想もネクストGIGA、なんていう言葉も聞こえてくるようになってきた。次年度の予算獲得に動き出しつつ、次のリプレイスに向けて少しずつ準備が始まっているように思う。この間全国の自治体による差はどんどん大きくなってきている。そしてどこに行ってもネットワークの速度に課題がある自治体が多い。インフラであるネットワーク、そもそも1人1台の時代を見越して設計されていない状態だったので、リプレイスはしたものの、データ量や頻度などは予測の範囲を超えていて、対応できていない。私たちが日常生活で使うスマホや、家のネットワークの速度と比べてしまうので「遅い」と感じてしまうのだ。持ち帰りのことについても、とても慎重になっている様子がわかる。各学校の判断で、となっていることが多いが、そのためのフィルタリングや、情報モラル、セキュリティ確保のための研修などの依頼も多い。持ち帰ることが目的化していて、何のために持ち帰るのか、持ち帰ってどんなことをするのか、そんなビジョンが無いままで持ち帰っている現状もある。そうすると、楽しい創造的な使い方がわからないので、YouTubeをずっと見てしまう。活用のための研修も様々だ。この段階でまだほとんど操作に関わる研修を実施できていない自治体も多くある。インフラや物品の調達、安定して稼働する状態に持っていくためにリソースを奪われ、利活用のための研修まで手が回っていないのだ。一方で地道に研修の回数を重ね、ほとんどの教員が毎日使うことができているところもある。さらには、授業に大きなイノベーションを起こすための人材育成や、教員のマインドセットを変えるための研修の実施まで進んでいるところもある。ある程度使うことが当たり前になり、日常化してくると「これでいいのか?」という疑問が湧いてくる。そもそも今の学習指導要領や、社会から求められている力を育成するのに、これまでの授業をデジタル化するだけでいいのだろうか?という疑問が湧いてくるのだ。授業という枠組みや私たちの中にある常識、当たり前を変革していくためには、そのための研修も含め、人的ネットワークやコミュニティが必要になる。基礎的な使い方、応用的な使い方、複合的な使い方、こういうスキルアップの研修は必要だ。ただしそれだけでは不十分で、社会からどんなことが求められているか、この先どんな未来が待っているか、そんな社会に出ていく子どもたちにどんな力をつければよいか、そのために今、授業をどう変革していくべきなのか。そしてそれを一緒に試行錯誤し、実現できる仲間やコミュニティをどう形成するか。そんな学びの場を作っていく必要がある。それぞれの学校や自治体はおおむね同じロードマップで進んでいく。事情や規模は異なるし、特有の事情もたくさんあるが、まずは現場のニーズや状況をしっかり見ること、その上で今必要な研修や、人材育成はどんなことなのか、丁寧に看取りながら次年度の計画を一緒に立てていきたい。そしてそのニーズにしっかり応えていけるように、私も学び続けていたいと思う。
今週になって急に寒くなってきた。先週までは半袖のシャツだったが、今週は長袖、上着がないと寒い。もともと寒がりなので、いよいよ冬がやってきた、とビクビクしている。今週は県内の多くの自治体を訪問したり、オンラインで会議をしたり、びっちり詰まった一週間だった。今日はこのあといよいよ稲刈り、倒れてしまったたくさんの稲たちを少しずつ刈り取っていく。状態は良くないけど、少しでも収量があるといいな、と思う。とにかく機械が壊れず無事終わるように祈りたい。さて、GIGAスクール構想もネクストGIGA、なんていう言葉も聞こえてくるようになってきた。次年度の予算獲得に動き出しつつ、次のリプレイスに向けて少しずつ準備が始まっているように思う。この間全国の自治体による差はどんどん大きくなってきている。そしてどこに行ってもネットワークの速度に課題がある自治体が多い。インフラであるネットワーク、そもそも1人1台の時代を見越して設計されていない状態だったので、リプレイスはしたものの、データ量や頻度などは予測の範囲を超えていて、対応できていない。私たちが日常生活で使うスマホや、家のネットワークの速度と比べてしまうので「遅い」と感じてしまうのだ。持ち帰りのことについても、とても慎重になっている様子がわかる。各学校の判断で、となっていることが多いが、そのためのフィルタリングや、情報モラル、セキュリティ確保のための研修などの依頼も多い。持ち帰ることが目的化していて、何のために持ち帰るのか、持ち帰ってどんなことをするのか、そんなビジョンが無いままで持ち帰っている現状もある。そうすると、楽しい創造的な使い方がわからないので、YouTubeをずっと見てしまう。活用のための研修も様々だ。この段階でまだほとんど操作に関わる研修を実施できていない自治体も多くある。インフラや物品の調達、安定して稼働する状態に持っていくためにリソースを奪われ、利活用のための研修まで手が回っていないのだ。一方で地道に研修の回数を重ね、ほとんどの教員が毎日使うことができているところもある。さらには、授業に大きなイノベーションを起こすための人材育成や、教員のマインドセットを変えるための研修の実施まで進んでいるところもある。ある程度使うことが当たり前になり、日常化してくると「これでいいのか?」という疑問が湧いてくる。そもそも今の学習指導要領や、社会から求められている力を育成するのに、これまでの授業をデジタル化するだけでいいのだろうか?という疑問が湧いてくるのだ。授業という枠組みや私たちの中にある常識、当たり前を変革していくためには、そのための研修も含め、人的ネットワークやコミュニティが必要になる。基礎的な使い方、応用的な使い方、複合的な使い方、こういうスキルアップの研修は必要だ。ただしそれだけでは不十分で、社会からどんなことが求められているか、この先どんな未来が待っているか、そんな社会に出ていく子どもたちにどんな力をつければよいか、そのために今、授業をどう変革していくべきなのか。そしてそれを一緒に試行錯誤し、実現できる仲間やコミュニティをどう形成するか。そんな学びの場を作っていく必要がある。それぞれの学校や自治体はおおむね同じロードマップで進んでいく。事情や規模は異なるし、特有の事情もたくさんあるが、まずは現場のニーズや状況をしっかり見ること、その上で今必要な研修や、人材育成はどんなことなのか、丁寧に看取りながら次年度の計画を一緒に立てていきたい。そしてそのニーズにしっかり応えていけるように、私も学び続けていたいと思う。
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