Toshihiro Doi2022年6月11日読了時間: 3分ポジティブな子どもたちのSNS季節は移り変わり、九州でも週末から来週にかけて雨が続く予報になっている。いよいよ梅雨入りが近づいてきている。ジューンベリーや枇杷、きゅうりやナスなどの夏野菜も少しずつ収穫を迎えている。田んぼもいよいよ田植えに向けての準備を粛々と進めていく必要がある。今年のこの時期は、予想以上に忙しく、毎日平均5、6本のアポが入っていて全く動けない。一日中椅子に座り、画面に向かって全国のさまざまな人たちとの対話が続く。来週の田植えに向けての作業が滞っていて、ちょっと焦っている。さて、この時期情報モラルに関する依頼が増えている。フィルタリングソフトが導入され、夏休みの持ち帰りを視野に入れ始めているタイミングで、先生たち自身が学びたい、もしくは子どもたちに学ばせたい、という要請が多い。私自身は、情報モラル教育の専門ではないし、研究をしているわけではない。どちらかと言えば、活用を推進していく立場だが、前職の時に講演や授業を頼まれることが多かったので、たくさん勉強し、資料を集め、自分なりの視点で話をするようにしている。当時から怖がらせたり脅したりせず、賢く楽しくつきあっていきましょう、と話していた。ずっと定点観測しているデータもいくつかあり、毎年更新しているのだが、今年一気に子どもたちのスマホの所持率が伸びていた。時間的にも長くなる傾向は強く、小学生のスマホ所持率は6割を超え、平日1日あたりの使用時間は3時間半を超えている。令和3年度 ⻘少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)に詳細なものが載っている。低年齢化もデータとして明らかになっていて、1歳児でも3割以上の子どもがネットの世界にいる。この現状の中で、従来型の講演会を主として、危険性を訴え、使わせないように、触れさせないようにする、という指導には全く意味がない。デジタル・シティズンシップという新しい言葉や定義も出てきた。ポジティブにデジタルを捉え、負の側面だけではなく、可能性も含めて体系的に理解し、良き使い手になろう、という考え方だ。今後こちら側に少しずつシフトしていくことは間違いない。その次のフェーズとして、表現の場としてのSNSの活用だ。そんな中で昨年知り合いになったとても熱量の高い人がいる。その人も仕事を辞め、子どもたちのためにポジティブなデジタルによる表現の場を作るため、子ども向け、子ども専用SNS「4kiz」を作っているのだ。世界規模で子どもたちをつなげ、楽しいデジタル表現の場を作りたい、というコンセプトを持っている。世の中の多くがSNSを中心に展開している中で、子どもたちにもその場を提供し、慣れていきながら楽しさを享受し、安全な場でトレーニングを積むことも視野に入っている。そうやって実体験の中で育てていきたい、という考えには大いに賛同する。そして何より子どもを思う強い気持ちが、このプロダクトには込められている。いろんなサービスやモノがたくさん生まれ、教育の場にもどんどん入ってくる。それと同じくらい消えていくものもある。私自身もたくさん使わせてもらうこともあるが、結局そのサービスやモノを作っている人の魅力が反映されているように感じる。作り手の願いや思いが強いと、いいものになり長く使われる。その思いにシンクロした時に、素晴らしさを感じるのかもしれない。安全なSNSが、子どもたちのつながりを作ったり、デジタルでの表現の場になり、また一つ子どもたちの居場所が増えるといいな、と思う。子どもたちのポジティブなSNSの活用、そんな世の中はもうそこまできているのかもしれない。
季節は移り変わり、九州でも週末から来週にかけて雨が続く予報になっている。いよいよ梅雨入りが近づいてきている。ジューンベリーや枇杷、きゅうりやナスなどの夏野菜も少しずつ収穫を迎えている。田んぼもいよいよ田植えに向けての準備を粛々と進めていく必要がある。今年のこの時期は、予想以上に忙しく、毎日平均5、6本のアポが入っていて全く動けない。一日中椅子に座り、画面に向かって全国のさまざまな人たちとの対話が続く。来週の田植えに向けての作業が滞っていて、ちょっと焦っている。さて、この時期情報モラルに関する依頼が増えている。フィルタリングソフトが導入され、夏休みの持ち帰りを視野に入れ始めているタイミングで、先生たち自身が学びたい、もしくは子どもたちに学ばせたい、という要請が多い。私自身は、情報モラル教育の専門ではないし、研究をしているわけではない。どちらかと言えば、活用を推進していく立場だが、前職の時に講演や授業を頼まれることが多かったので、たくさん勉強し、資料を集め、自分なりの視点で話をするようにしている。当時から怖がらせたり脅したりせず、賢く楽しくつきあっていきましょう、と話していた。ずっと定点観測しているデータもいくつかあり、毎年更新しているのだが、今年一気に子どもたちのスマホの所持率が伸びていた。時間的にも長くなる傾向は強く、小学生のスマホ所持率は6割を超え、平日1日あたりの使用時間は3時間半を超えている。令和3年度 ⻘少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)に詳細なものが載っている。低年齢化もデータとして明らかになっていて、1歳児でも3割以上の子どもがネットの世界にいる。この現状の中で、従来型の講演会を主として、危険性を訴え、使わせないように、触れさせないようにする、という指導には全く意味がない。デジタル・シティズンシップという新しい言葉や定義も出てきた。ポジティブにデジタルを捉え、負の側面だけではなく、可能性も含めて体系的に理解し、良き使い手になろう、という考え方だ。今後こちら側に少しずつシフトしていくことは間違いない。その次のフェーズとして、表現の場としてのSNSの活用だ。そんな中で昨年知り合いになったとても熱量の高い人がいる。その人も仕事を辞め、子どもたちのためにポジティブなデジタルによる表現の場を作るため、子ども向け、子ども専用SNS「4kiz」を作っているのだ。世界規模で子どもたちをつなげ、楽しいデジタル表現の場を作りたい、というコンセプトを持っている。世の中の多くがSNSを中心に展開している中で、子どもたちにもその場を提供し、慣れていきながら楽しさを享受し、安全な場でトレーニングを積むことも視野に入っている。そうやって実体験の中で育てていきたい、という考えには大いに賛同する。そして何より子どもを思う強い気持ちが、このプロダクトには込められている。いろんなサービスやモノがたくさん生まれ、教育の場にもどんどん入ってくる。それと同じくらい消えていくものもある。私自身もたくさん使わせてもらうこともあるが、結局そのサービスやモノを作っている人の魅力が反映されているように感じる。作り手の願いや思いが強いと、いいものになり長く使われる。その思いにシンクロした時に、素晴らしさを感じるのかもしれない。安全なSNSが、子どもたちのつながりを作ったり、デジタルでの表現の場になり、また一つ子どもたちの居場所が増えるといいな、と思う。子どもたちのポジティブなSNSの活用、そんな世の中はもうそこまできているのかもしれない。
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