• Toshihiro Doi

動き、変わるとき

今日は朝から静かな雨が降っている。毎日昼間は春の陽気で、花粉症の人はちょっと辛そうだ。私自身は全く花粉症ではないのでわからないけど、今年は黄砂もひどいみたいだ。桜の開花のニュースも入ってきてうれしい。昔は西日本から順に桜前線、という言葉も聞かれたけど、最近は関東の方が早かったり不思議な状態になっている。この辺りもつぼみが膨らんで、あと少し、という感じだ。木々も芽吹いてきた。





学校や教育委員会では、異動の季節だ。私自身も教員や指導主事の時代、毎年この季節が好きではなかった。やっと築いた学校や職場での人間関係、やり残した仕事、来年度はこうしたい、という思いは、幾度となく人事異動によって覆された。


一般職員にはどうしようもなく、何の権限もない人事異動。いろんな人たちの出したbetterな答えなんだろうけど、納得いく人事になった記憶はあまりない。結果として新しい場所でそれぞれが頑張るから進んではいくけど、ほんとにそれが最適解だったかどうかはわからない。


人が入れ替わるからこそ担保されるもの、平準化されることは多くあると思うし、いろんな教育委員会や学校に入ってみると、確かにその空気感や人との距離感には違いがある。関わりの度合いも違うし、文化も違う。今は全国あちこちで仕事をするので、当たり前のことが実はそうでもない、ということがよくある。そういう意味での経験値としては必要なのかもしれない。





子どもたちにとっても、合わない先生ばかりの学校は辛いだろうから、ある程度入れ替わりがあった方がリフレッシュされるのかもしれない。教員のキャリアと、子どもたちの幸せ、保護者や地域の納得、学校経営など考える要素が多すぎて難しいとは思う。だからこそ、決めていく人は多くの人と対話し、さまざまな立場、視点からヒアリングを重ね、丁寧に進めてほしいと願う。


この春に、ジョブチェンジする人たちも多くいる。良くも悪くも転換期、変革期であることは間違いなく、GIGAスクール構想による大きな変化は、いろんな価値観を変えていくのかもしれない。今の立ち位置でできることに限界を感じ、次のステージに進む人たちも多い。3年前に仕事を辞め、ジョブチェンジをした私は、そんな人たちに相談されることも多い。


公務員を、教員を、県教委を辞め、40歳で起業する無謀な人なんて、あまりいなかった中で私はやめた。今は田舎に暮らし、全国の人と仕事をし、マルチタスクで働く生活に、とっても満足しているし、何より楽しい、ストレスもない。支えてくれた多くの仲間、同志には心からの感謝しかない。そんな自分に相談してくれ、決断してくれた人と春から一緒に仕事をすることにもなる。





ずっとなりたかった小学校の先生という仕事を辞め、今の仕事を選んだことに後悔はないし、現役の時よりもずっと強い気持ちで、子どもたちの未来を憂い、幸せのために働けている自分は、悪くないと思う。現場にこだわり一教師としてやり抜くこともかっこいいし、管理職や教育行政に進むこともいいと思う。


ただし、教員だけではなく、ICTや教材に関わる人たちも含め、教育を生業とする以上は、エンドユーザーである子どもたちのことを何より大切にし、現場に対するリスペクトや、子ども達の声を大切にしてほしいと思う。答えはいつも教室にあるはず、そんな思いを忘れずにこれからも楽しく働きたい。

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