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執筆者の写真Toshihiro Doi

友だちの価値

今週は関西方面への出張だった。すっかり景色も秋の装いで雲の形や夕焼けの色も濃くなってきた気がする。朝晩の散歩もTシャツだとちょっと辛くなる季節だ。今週はまた台風も近い、大きくなった稲が少し心配だ。稲刈りをしている地域もあり、いよいよ実ってこうべを垂れる稲は倒れやすい、大きな被害が出ないことを祈るばかりだ。


今週は連日とってもいい友だちとの時間が続いたので「友だちの価値」というタイトルで書いてみようと思う。




私はおそらく友だちが多い方だと思う。小学校や幼稚園からの友だちもいれば、中学、高校、大学、それから社会人になってから、子育ての過程で、などそれぞれのステージで出会ってきた友だちがたくさんいる。もちろん全員ではないが、細く長く続いている友だちは多い。最近になってまた復活する、なんてことも結構ある。

それぞれの時代に一瞬で戻れる友だちとの関係もまた心地よいが、熱く語れる仕事仲間もありがたい。



県庁時代に出会った友だちとは、これからの大分、地方のあり方、働き方について、真面目に議論した。世代も近く、みんな思いを持って、誇りを持って仕事をしている人たちは、同じような目線で見ていることも多く、言うことも清々しい。仕事だけでは見えない部分や、深い考えを知ることで、距離はぐっと縮まる。家族のことや子育てのこと、世代が近いからこそ分かり合える部分も多い。




翌日会った友だちとは、さらに長い時間を共有している離れた友だちだ。ほぼ同世代で仕事観も似ている”同志”だ。悩みの深さもよくわかるし、自分も同じようなことをずっと考えていたので、同意することも多い。そして自分の話している言葉、友だちの話している言葉で、自分の生き方や考え方をまた整理できた。会うタイミングにも必然性があり、今このタイミングでがっつり話しができたことに感謝だ。そして後々この夜のことは価値を帯びてくるような気がした。



そして京都に行き、時間があると必ず会いに行きたくなる人がいて、その人の元をまた訪ねた。歳は20以上も離れていて、しかもお店の人とお客さん、という関係だ。さらにそのお店は改装中で開いていないことは事前に分かっていたが、急に連絡をしたら会ってくれた。彼は京都の観光地に暮らしながら、まちづくり協議会や自治会の仕事をバリバリやっているクリエーターだ。彼の作るものも、そのセンスもとっても好きだけど、何より物の見方や考え方が好きだ。ずっと会ってなくて、ほとんど共通項もないのに、二人で話すとものすごく盛り上がる。住んでいる地域も年齢も、仕事も違うけど、社会に対して思っていることや、教育に対する考え方がきっと近い。豊かさの捉え方や、文化に対する考え方も似ている。





今週出会った友だちは、偶然出会うのではなく、定期的に会いたくなるタイプの友だちだ。会って飲んだり、話したりすることで自分の位置や考え方、価値観を再確認し、また刺激を与えてもらえる。時間はあっという間に過ぎ、心地良かった感触だけが残る。そしてまた次へのエネルギーにそれは変換される。自分は人が好きなんだなぁ、と思ってしまう。

対象は何でもいいと思うけど、やっぱり価値ある時間を過ごせることは人にとって大切だ。その時間を意識的に作れることが、仕事のクオリティを高めるんじゃないだろうか。

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