• Toshihiro Doi

味噌づくり、米づくり

味噌を仕込み始めて15年以上、米を作り始めて10年が経つ。どちらも美味しい食を求めて始めたし、自分の子どもに安全で美味しいものを食べさせたい、という思いからかもしれない。そしてどちらも、家族で取組む大事な時間だ。


昨日ようやく今年の味噌を仕込んだ。そして、今年の米づくりの準備を始めている。米を作り始めたのは、そもそも小学校5年生の「農業体験、米づくり体験」に疑問を持っていたからだ。米づくりには88の行程と苦労がある、と教えられていた私は、学校で行う、いわゆる「田植え、稲刈りをさせてもらう米づくり」がずっと心に引っかかり、モヤモヤしていた。もっとたくさんの苦労や思いがあるはずだ、と言っていたら、ある保護者が「全部作らせてあげる」と言ってくれて、2年間その方の田んぼを借りて、籾まきから米になるまでの全ての工程を体験させてもらった。その後独り立ちをして、家族や近所の仲間と作っている。


毎年うまくいかないけれど、年に一度の勝負!と思って試行錯誤を重ね、作り続けている。自然の力に泣く年もあれば、自分のいい加減さのせいでうまくいかない年もある。そして近年思うのは、「農業はプログラミング」ということ。その思考パターンは、今言う所の「論理的思考力」「プログラミング的思考」と同じだ、と感じている。それは料理などにも共通しているが、段取りや効率化、無駄なく、など突き詰めていくと、楽しいし、気持ちいい。その思考パターンは仕事面でも生かされていると思う。どうしようもないことを受け入れる力もついてくる。


さて、味噌作りはどうだろう。実はその工程はとても単純で、思っているよりも簡単に味噌は作れる。豆を水に浸し、茹で、潰す。そこに麹と塩を混ぜ、樽に詰める。そのあと寝かせたら発酵が進み、味噌が生成される。たったそれだけだ。

麹の調達や、茹でる時間の確保は確かに大変だし、前日の仕込みは、うちの相方がきっちりしてくれている。茹でるのも、カマドとコンロをフル活用。朝から何時間もかけて、フニャッと指で潰れるまで茹で上げる。家族間での分担もできていて、私が手が届かないところは、相方や子どもたちがカバーしてくれる。協働作業であり、チームプレイだ。


そのうまさは格別で、お店では絶対に飲めない味噌汁ができる。一度作り始めたらやめられない・・そして何より、ここ数年はいろんな家族が、我が家と一緒に味噌を仕込みに来る。その家族たちとの時間や、知らない人同士の新しい出会いの場になっていることがとても面白い。そして同じ時に仕込んだ味噌が、数ヶ月後全く違う風味の味噌に仕上がる。発酵は温度や空気中の菌、保存場所によってどんどん変化する。その変化の仕方は個性があって、楽しい。これもなんだか学級づくりに似ているなぁ、と感じることがある。

味噌もお米も、毎日食する日本の文化、その文化を知り、自分の手で作り続けることはすごく価値があるし、やらなきゃ見えないことがたくさんある。部屋で教材研究をするのもいいけど、農家のコミュニティに飛び込んで、チャレンジしてみるのもいいですよ。そして何より美味しいお米と味噌、仲間たちはきっと豊かな人生を彩ってくれるはず!大分で体験したい方はいつでもどうぞ!

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