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執筆者の写真Toshihiro Doi

多様な働き方、多様な学び方

今日の大分は朝から冷たい雨が降っている。この季節の雨はとても冷たく体も冷える。でも一雨ごとに春は近づいてくるのかな、と期待する。この時期の野菜はとても美味しい、毎週欠かさず市場で買い込む野菜たちも、甘みを増している気がする。春キャベツや白菜、大分ならではの柑橘系もとっても美味しい。


今週は、再び東京に行っていた。いろんな人に出会って、また刺激を受けた1週間だった。それ以外は多くの自治体と、次年度に向けての計画を立てる時期だ。1年経って色々と状況も変化し、求められているニーズも変化してきた。少しずつではあるが、前に進みつつあることを感じる。





今週東京で分身ロボットカフェ DAWN ver.β』というところに行ってきた。このカフェは外出困難者である従業員が分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作しサービスを提供している新しいカフェだ。入り口には案内役のOriHimeパイロットの人がいて、会話が始まる。テーブルに案内されると、そこにも違うパイロットの人がいて、早速コミュニケーションが始まる。


いろんな事情で体の自由が効かなくなった人たちが、そこで働いているのだ。私自身は以前も県にいるときにアバターの仕事をしていたので、イメージはできていたけど、それを使って仕事をする彼女たちと話をし、言葉を交わすことで多くのことを感じた。「働けることが楽しい」と話すパイロットの女性、「私もそこにいて出会っている感覚です」とも言っていた。普通のカフェにはないアバターを介した人との交流。プログラムされたロボットではなく、まさに人同士のコミュニケーションがそこにはあった。


動けないことのハンデは全く感じないし、顔は見えないけどどんどん可愛らしく見えてくる。そしてその姿に大きな可能性を感じた。食事の後そこでミーティングしたのだが、抱えている課題もたくさん聞くことができ、教育の場での可能性を話した。特別支援学校だけではなく、普通の学校でも、働き方の新しい可能性を感じることとして意義があると感じたし、ここで働くパイロットの人たちを、もっと多くの先生や子どもたちに出会わせたい、と感じた。





もう一つは「夢みる小学校」という映画だ。「きのくに子どもの村学園」という学校に密着したドキュメンタリー映画なのだが、「プロジェクト」とよばれる体験学習の授業を通じて、自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考え、学んでいく。「楽しくなければ、学校じゃない」と言い切る大人たちの言葉がとってもよかった。


自分自身が考え、目指している学びの姿にとても近い。学ぶことの楽しさ、教育と社会の壁をなくす、と言い続けていることの一つの答えを見た気がした。もちろんすぐにはできない現実もわかってはいるが、そこに出てくる子どもたちの学びの姿や、一人ひとりの言葉は、自分を肯定し、自分の言葉で話している、と感じた。自由に遊び、学ぶ子どもたちの姿に、元気をもらえた。





カフェで出会ったパイロットの女性や、映画に出てきた子どもたちの姿。どちらも私自身の価値観を揺さぶるとてもいい出会いだった。そしてこれから創造していくミライの学校の姿が少しクリアになった気がした。


出会いの中でハッとさせられ、仲間と話し、1人で思考する事でアップデートし、自分の言葉でアウトプットすることでさらに磨かれていく。忙しい中でも、そんな時間を大切にすることが必要だ。そして私自身がハブとなり、もっと多くの人をつないでいければ、と思い直した。

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