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執筆者の写真Toshihiro Doi

学校のダイバシティ(多様性)

今週は大分にずっといて、オンラインミーティングがとても多い一週間だった。天気も真冬の寒さから解放され、少しずつ暖かくなってきている。緊急事態宣言が、全国各地で出され、私の仕事のスケジュールや内容も大幅な変更を強いられ、対応に追われている。


なんとか開催したい、という思いと、できにくい、というジレンマで落とし所を日々探している。ハイブリッド、完全オンライン、オフライン・・そういう意味では選択肢は以前より多くなった。





もう一つは、ひとり一台のiPadを、初めて子どもたちに手渡す瞬間に立ち会った。この1年、いろんな政策に振り回され、コロナでスケジュールが変更になり、工事の遅れや、納品の調整など、大人の世界の苦労とずっと並走してきただけに、子どもたちに渡す瞬間は感慨深かった。そしてうれしかった。ワクワクしながら自分の机に運び、こっそり中を見る子どもたち、この笑顔のために頑張ったな、という気持ちになった。


子どもたちはこれから、どんな風にiPadと学んでいくのか、そして先生たちはどうサポートしていくか、その先生や、教育委員会をどう支えていくのか、いよいよ利活用のフェーズに入り、自分の仕事も気合を入れて頑張らねば、と思い直した。


今週のブログは「学校のダイバシティ(多様性)」とした。今週立ち会ったiPadを手渡した学校は、初めての授業の進め方を提案していた。ざっくりした流れと、押さえておきたいポイントをまとめ、事前に研修で取り扱った。納品にも立ち合い、必要な配慮や番号ラベルなど、いくつかお願いをしていた。





先生たちはその後、自分たちで研修し、それぞれの学級の実態、先生たちのスキルや個性に合わせ、カスタマイズしていた。全ての学級の授業に入りサポートしたのだが、大枠は同じだけどそれぞれに個性ある授業が展開されていた。子どもたちの反応も様々だが、どのクラスもワクワクした気持ちで受け取り、活動を楽しんでいた。こんな風に担任のカラーやクラスのカラーが出て、これから活用が進んでいきそうだ。先生も子どもも自分らしく、自由に使って欲しい、と感じた。



もう一つは、フリースクールを作った人と会った。公立で働いていたのを辞め、子どもたちの多様性を伸ばしていくため、自分でその居場所を創造したのだ。悩みながらも子どもたちのことを話している様子から元気をもらえた。そしてこんな風に多様性を認めながら子どもたちと関わろうとする人を、もっと増やさなければ、とも感じた。





最新の統計では、不登校の子どもたちは全国に18万人いる。しかし、その子たちを受け入れる場所はまだ多くないし、そもそも通うことのできる学校の選択肢はとても少ない。特に地方にいると公立の学校に行くか、行かないか、というものしかないのが現状だ。


これから学校はどんどん変わっていくだろう。その過渡期に、近くにいて関われるのはとっても幸せだ。これからの学校は、先生や、子どもたちの個性や特性が認められ、自分らしくふるまえる場所になってほしい。そして、その中ではうまくいかない子どもたちの居場所を、学校の外にももっとたくさん創出したいし、それを認めていける社会を作っていきたい。



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