• Toshihiro Doi

研修で何を得るか

9月に入り随分と涼しさを感じることが多くなった。過ごしやすい時間帯も増えてきて、秋は近づいているな、と感じる。同時に台風の季節でもあり、大分に住んでいると、いつもその進路は気がかりだ。


田んぼの稲も今年は順調で、長雨にも負けずスクスク育っている。このまま害虫などにやられず、台風で倒れず収穫を迎えたい。仕事の方は、新しく始まったものや一つの区切りを迎えたもの、今週も色々考えることの多い1週間だった。





今週のブログは「研修で何を得るか」というタイトルにした。全てではないが、97%の自治体に端末が配備された。しかし実態はまだまだ”日常的に使えている”という状態ではなく、子どもたちはいろんな制約の中で、教師の判断によって使う場面を制限されている。ネットワークの問題や、セキュリティの問題、生徒指導的な課題などなど、使わない、使えない理由は山ほどあるようだ。


そんな中で、必要だ!と声高に言われているのが「教員研修」だ。今回はこの研修について書いてみたいと思う。私自身は教職についてから様々な研修を受講してきた。よくあるのは研修センターのようなところで受けるもの、校内で受けるもの、中央に長期間行って受けるもの、先生が受ける研修にも様々な形態や内容、時間がある。中でも私自身は県教委時代を含めて、いわゆる「教育ICT」に関わる研修を8年以上継続的に行なっている。





これだけ長期間、同じ種類の研修を続けている人はそう多くない。ここ3年は退職し、それを生業としているので、当然ながら数も内容も多岐にわたる。私のスタイルとしては基本的にヒアリングを念入りに行い、ニーズに合わせた研修を毎回作って持っていく。


教育ICTの研修のほとんどは・操作のスキルアップ・授業デザイン、授業作り・情報モラルという3種類に大別される。私の場合はiPadに限定しているので、iPadに関するものはほぼ全部網羅している。授業デザインも小・中・高どれも大丈夫だ。情報モラルの講演会もどんな相手でも話せる。


ある自治体で半年かけて行なった研修が一区切りを迎えた。そこでは上記の3つに属さない研修を継続的に実施してきた。このブログでも繰り返し言っている「マインドセットを変える」ための研修だ。これまでの研修は単発で行われることが多く、多くても年間2、3回だ。先生たちはスキルアップや、授業のヒントをもらって自分の学校に戻り、授業を実施する。しかし今回は、毎月継続的に同じメンバーで研修を実施し、そのマインドセットをじわじわと変えていくのだ。





スキルに関わる内容はほとんどなく、どうして教員を目指したのか、自分はどんな人間なのか、教師として何を目指すのか、Creativeな授業はどうすれば生まれるのか、投げかけた本質的な問いに対する回答を、ずっと考え続けながら実践をする。それぞれにモヤモヤした時間を過ごし、放課後の時間オンラインで先生たちで対話を繰り返す、まさに大人の探究活動だ。


そして最後の研修の時に、学んで考えたこと、実践したことを1人ずつ動画にまとめてアウトプットした。その動画がとても素晴らしく、本当に感動した。テキストでのレポートでは表せない先生たちの個性や、個々の変容、モヤモヤの様子が手にとるようにわかった。短い時間にぎゅっと凝縮された動画は、”マインドセットの変革”の様子がよくわかるものだった。


スキルアップの研修は、とても短期間で、できるようになるのが見えるのでわかりやすく、構造もシンプルだ。でも授業デザインを改革するための、直接的な要因にはなりづらい。そこから先は、先生自身のセンスや、資質に任せていて、自分自身も少し諦めていた部分があった。しかし今回の研修を通して「できるかも」と思えたのだ。確信ではないけど、私自身が大人のマインドセットを変えることを諦めず、そのための研修のあり方を模索していこう、と思い直した。私自身の探究はまだまだ続く

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