Toshihiro Doi2021年4月23日読了時間: 3分自分のルーツを探る今週は暑いくらいの毎日で、初夏のような日が続いている。沖縄の方では早くも台風が発生し、心なしか風も強く感じる。春がきたと思ったらもう夏なのか・・と時間と季節の移り変わりの早さを感じる。今週は県内にはいたが、相変わらず日本中のあちこちの人たちとリモートで会話し、新年度に起きている様々な話を聞き、必要な話し合いをたくさん重ね、少しずついろんなことが進み始めている。整備されたGIGAスクールの1人1台端末はどうだろうか?年度末に納品されたものは開封し、子どもたちの毎日の授業や生活に溶け込んでいるだろうか。多くの自治体では矢継ぎ早に出される通知や答申の内容に対応できず、じっくりビジョンを練る間も無く、小さなたくさんのハードルを超えることに忙殺されているのではないだろうか。まだ渡せてなくて、そのスタートを連休明けに設定している自治体もあるようだ。今日は先週に続いて、研究のことについて触れてみたい。今日のブログは「自分のルーツを探る」とした。ある自治体で関わっている学校では、本年度の研究を1人1テーマにし、それぞれが学びたいことを中心に、研究の計画を立てることにしている。これまでの校内研究のあり方の再構築にチャレンジしているのだ。その中で、個人面談を行い、それぞれの先生たちと個別にじっくり話をすることができた。私自身は、小学校4年生、10歳の頃に小学校の教員をめざし始め、それから大人になるまでの12年間を、「いい小学校の先生になるには」という研究テーマを立て、ずっと探求し、もがき続けていた。そのためにいい先生の条件を書き出し、それを実現していくために、自分に何が足りてなくて、必要とされていることは何かを客観視し、書籍を読んだり人と話したりしながら、実践を創造し、足りないピースを埋めることをライフワークとしていた。先生たちも同じように、どうしてこの仕事についたか、というのはそれぞれにエピソードがたくさんあるはずだ。先生をめざすきっかけは何で、どんな動機だったか、そして今の自分はどうか。そんなことについて考えてもらった。個々に研究テーマを立てていくために、その人のルーツや、これまでのキャリア、今の関心ごとなどを細かく聞きながら話しを進めていく必要がある。今の学校現場は本当に忙しく、会話や休憩もないまま1日が終わる。膨大な業務に追われ、勉強や研究に時間を割くことは難しい。先生たちこそ、最新の情報を手に入れ、それを吟味し自分なりに解釈し、身につけていく必要があるのに、なかなか現実は厳しい。だからこそ、個人研究の時間を保証し、学びたいことを学ぶ場を創出する。それぞれの根っこの部分にスポットを当て、知りたいこと、学びたいことを客観視していく作業を続けた。話の中からぼんやりした自分のルーツを言葉にし伝えることで、モヤモヤしたものを形に変えていく。その中で出てきた疑問や、学びたい気持ちをもとにテーマを設定していく。まさに課題を発見する力だ。これを引き出すためのファシリテートを私が先生たちに行っていったのだ。これは先生たちに、これからの新しい学びを実現するために必要なスキルかもしれない。それぞれの課題を見つけ、探究するプロセスで、伴走し、一緒に考える。こんな力が先生たちのこれからに求められている。常に上に立ち、子どもたちに教授し、指導する教育のあり方から、子どもたちに寄り添い、伴走し、共に悩み、ファシリテータに徹することは思っているよりも難しい。変わるための一歩を踏み出すためにも、先生自身のルーツにもう一度目を向け、どんな先生でありたいか、どこをめざし、これから進んでいくのか。そんなことを考え、変えていく原動力を一緒に見つけていきたい。
今週は暑いくらいの毎日で、初夏のような日が続いている。沖縄の方では早くも台風が発生し、心なしか風も強く感じる。春がきたと思ったらもう夏なのか・・と時間と季節の移り変わりの早さを感じる。今週は県内にはいたが、相変わらず日本中のあちこちの人たちとリモートで会話し、新年度に起きている様々な話を聞き、必要な話し合いをたくさん重ね、少しずついろんなことが進み始めている。整備されたGIGAスクールの1人1台端末はどうだろうか?年度末に納品されたものは開封し、子どもたちの毎日の授業や生活に溶け込んでいるだろうか。多くの自治体では矢継ぎ早に出される通知や答申の内容に対応できず、じっくりビジョンを練る間も無く、小さなたくさんのハードルを超えることに忙殺されているのではないだろうか。まだ渡せてなくて、そのスタートを連休明けに設定している自治体もあるようだ。今日は先週に続いて、研究のことについて触れてみたい。今日のブログは「自分のルーツを探る」とした。ある自治体で関わっている学校では、本年度の研究を1人1テーマにし、それぞれが学びたいことを中心に、研究の計画を立てることにしている。これまでの校内研究のあり方の再構築にチャレンジしているのだ。その中で、個人面談を行い、それぞれの先生たちと個別にじっくり話をすることができた。私自身は、小学校4年生、10歳の頃に小学校の教員をめざし始め、それから大人になるまでの12年間を、「いい小学校の先生になるには」という研究テーマを立て、ずっと探求し、もがき続けていた。そのためにいい先生の条件を書き出し、それを実現していくために、自分に何が足りてなくて、必要とされていることは何かを客観視し、書籍を読んだり人と話したりしながら、実践を創造し、足りないピースを埋めることをライフワークとしていた。先生たちも同じように、どうしてこの仕事についたか、というのはそれぞれにエピソードがたくさんあるはずだ。先生をめざすきっかけは何で、どんな動機だったか、そして今の自分はどうか。そんなことについて考えてもらった。個々に研究テーマを立てていくために、その人のルーツや、これまでのキャリア、今の関心ごとなどを細かく聞きながら話しを進めていく必要がある。今の学校現場は本当に忙しく、会話や休憩もないまま1日が終わる。膨大な業務に追われ、勉強や研究に時間を割くことは難しい。先生たちこそ、最新の情報を手に入れ、それを吟味し自分なりに解釈し、身につけていく必要があるのに、なかなか現実は厳しい。だからこそ、個人研究の時間を保証し、学びたいことを学ぶ場を創出する。それぞれの根っこの部分にスポットを当て、知りたいこと、学びたいことを客観視していく作業を続けた。話の中からぼんやりした自分のルーツを言葉にし伝えることで、モヤモヤしたものを形に変えていく。その中で出てきた疑問や、学びたい気持ちをもとにテーマを設定していく。まさに課題を発見する力だ。これを引き出すためのファシリテートを私が先生たちに行っていったのだ。これは先生たちに、これからの新しい学びを実現するために必要なスキルかもしれない。それぞれの課題を見つけ、探究するプロセスで、伴走し、一緒に考える。こんな力が先生たちのこれからに求められている。常に上に立ち、子どもたちに教授し、指導する教育のあり方から、子どもたちに寄り添い、伴走し、共に悩み、ファシリテータに徹することは思っているよりも難しい。変わるための一歩を踏み出すためにも、先生自身のルーツにもう一度目を向け、どんな先生でありたいか、どこをめざし、これから進んでいくのか。そんなことを考え、変えていく原動力を一緒に見つけていきたい。
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