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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

ICTを導入すること

今週は大分にいる時間が長く、庭の草刈りや冬野菜の種まき、芋掘りなど農作業が色々できた。梅の木もバッサリ切った。稲刈りが終わり、夏野菜の片付けが終わり、ほうれん草、大根などの種を撒くと、なんとなく冬の準備、という感じがしてくる。大雨や台風も心配だが着々と季節は変わっている。


今日は土曜日だが東京で大きなワークショップを任されている。全国あちこちから今日のワークショップに参加してくれる人たちがいる。たくさん楽しんで、つながってもらって、それぞれのステージで子どもたちのために導入が進めば、と思う。





今週は「ICTを導入すること」というタイトルにした。そもそも私の仕事の大半はICTに関わる仕事、それも教育分野という凄く狭いエリアだ。関わる学校や自治体も多い。その先にはたくさんの学校があり、先生たちがいて、授業を受ける子どもたちがいる。導入するのは自治体の担当者、学校の事務方や理事長など管理職だ。組織的に動いていることもあれば、スーパーマンのような一個人が支えている場合もある。


20数年前にパソコン教室ができたときとは違い、学校以外のICT環境は随分と変化した。子どもたちも端末を所有し、ネットの世界を知っている。むしろ学校の方が随分遅れている。世界を見渡しても日本の学校現場のICT環境は改善していない。


同時に教育改革も進めなければならない。不登校や引きこもり、貧困層の子どもたちが増え、多様な学校が生まれている。その中で公立、私立の学校のあり方はどうあるべきか、学校教育としておこなうべきはどんなことか。今それを再考する時期にある。






ICTを導入する前に、考えてもらいたいのは「ICTを導入してどんなことをしたいか」「授業をどう変えたいか」というビジョンだ。導入することは目的ではなく、その先にどんな絵を描くか、ここがとっても大切だと思う。もしビジョンを描けなければ、描けるプロとコラボして考えればいい。毎日向き合っている先生たちとビジョンを共有すればいい。


結果は授業の変革であり、子どもたちの成長だ。導入実績にはなんの価値もない。子どもたちがCreativeに課題を解決し、私たち大人の発想を凌駕するようなアイアをどんどん出せるような授業をめざしたい。単純な学力の数値はきっと数年後、価値をなくすはずだ。





そのために、先生も自治体の担当者も、教育について、子どもたちについて、もっと夢を語るべきだと感じている。忙しくて処理していくだけの仕事から、実現できなくても夢を描き、語ることが大切だ。単純に労働時間を減らすだけでは、メンタルに変容はない。むしろ持ち帰り仕事が増えていく。ぼんやり散歩したり、ゆっくりお風呂に入ったり、家族とご飯を食べたり、そんな時間からアイデアは生まれる。その時夢の実現に近づくのだ。


もっと社会全体で、子どもたちのために夢を語れるようになれれば、と思う。どんな学校で、どんな授業で、どんな家庭で子どもたちを育てるか。みんなでビジョンを共有したい。

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