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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

Technologyはどこに位置づける?

10月も後半になり、朝晩はすっかり寒くなってきた。散歩に行くにも上着を着てから出かけないと冷えてしまう。大分の空はすっきり晴れて、雨上がりで空気も綺麗な爽やかな朝だ。今年はあっという間に冬がきて、1年の終わりを迎えることになりそうだ。


今週は滋賀県に出張に出かけ、関西方面の学校にも訪問した。久しぶりに授業も見せていただき、高校生の楽しそうな様子を見てちょっと元気になった。合間にはずっとzoomで各地の方々とお仕事。オンラインとオフラインが入り乱れた働き方だ。こんな働き方にも少しずつ慣れてきた。





いよいよGIGAの端末配備が近づいてきて、バタバタといろんな自治体で準備が進んでいる。今日のタイトルは「Technologyはどこに位置付ける?」とした。


児童生徒用の端末、教師用の端末が入るときに、どんな風にそのモノを位置付けるのだろうか。そもそもこのGIGAスクール構想のGIGAとは・・

Global and Innovation Gateway for All の略称だ。こんな壮大な名前がついていて、公正に個別最適化された創造性を育む授業を行う、という構想なのだ。


しかし現実は、150年前から変わらなかった学校文化の中に、いきなりこんな大きなタイトルがつけられ、短期間で一気に入ってくる端末や、ネットワーク、それに関わるテクノロジーを受け入れることは簡単ではない。


先生や保護者の不安もよくわかる。とは言っても99.6%の自治体が3月までに導入を終えるのだ。本格運用は次年度からになるだろうが、逃げ場はない。その時までにどんな準備をし、迎えればいいだろうか。






今、いろんな自治体で盛んに行われているのは、子どもたちや保護者に向けてのリーフレットの作成や、管理、運用のためのルール作りだ。もちろん子どもたちに初めて渡す時、何を語り、どんな言葉と共に手渡すのか。このポイントはとても大切だ。


教育委員会や、先生たちの言葉一つで、子どもたちにとってのtechnologyの位置づけは変わるかもしれない。鉛筆や消しゴムのように、子どもたちの学びや遊びを助け、生活や対話のためのインフラとして位置付けることが大切だと思う。





必要以上に大切に扱い、必要以上に制限をかけ、管理し始めた途端に、グローバルでイノベーションを起こす扉にはならないだろう。ドリルをこなし、テスト学力を上げるための構想ではない。知りたいことを自分の力で調べ、誰かと対話するために考え、伝えたいことを多様な手段で伝えるための端末であるべきだ。


先生たちのスキルアップも大切なことだが、それよりも大切なのは、渡し方や、実際の授業や学校生活の中で、どんな位置づけにし、子どもたちの自由な発想で使える環境を整えるかを考えることではないだろうか。今までの授業で先生が使ってきたICT活用とは全く違う、まさに子どもたちの未来のための利活用を、総力を挙げて考え、ワクワクしながら端末を迎えたい。


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