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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

いい授業をどう創造するか Part2

今週は、ずっと大分にいた1週間だった。もしかすると起業して初めてかもしれない出張のない1週間。もちろん県内の仕事や、遠隔ミーティングはたくさんあったが、比較的穏やかにのんびり過ごせた気がする。月末の溜まっていた事務仕事は、だいぶこなすことができた。


朝晩はとても寒くなって、散歩に行く時間はまだ真っ暗だ。紅葉も綺麗で、山の多い大分は景色が全体に赤や黄色っぽい。





今週のブログは「いい授業をどう創造するか Part2」とした。先週ブログを書き終わってから、読み返して、なんだかモヤモヤしていたからだ。先週のブログでは、人との関わり方からのアプローチを中心に書いた。ベテランの先生の若い先生たちとの関わり方、外部の人材の活用、などと書いたが、肝心の授業者の部分が抜けていて、自分自身もモヤっとしていたので、今週はその続編にしたいと思う。


私はAppleの端末を使って研修することが多い。数年前からAppleは"Everyone Can Create"というアプローチを、世界規模で展開している。子どもたち一人一人の創造性を引出そう、ということだ。私自身もここにすごく共感し、研修でも使っている。


これからを生きる子どもたちは、様々な課題を引き受けて、解決していかなければならない。その時に知っていることを答えるだけではなく、それらを組み合わせて新しいものを創造していくことが求められるのだ。


学校という教育の場で、1年間に1000時間を超える授業をしているのだが、なかなかそこでCreativeなことはできていない。その原因は先生たち自身がCreateする楽しさから遠ざかってしまっているからだ。仕事や複雑な人間関係の中で忙殺され、つくる喜びや楽しさを忘れているからではないか。





例えば、ポンと粘土の塊を与えられたら、黙っていても小さい子どもたちはいろいろなものをつくり出すだろう。私たちはどうだろうか?無邪気に造形遊びができるだろうか?どうすればいいですか?何を作ればいいんですか?と聞きたくなるに違いない。


研修の中で、iPadを使ってCreativeな活動をすると、ものすごく盛り上がる。チームで話しながら、一つの作品を創ること、できたものを共有して評価されること。これは純粋に楽しいのだ。


創造的な活動ができるかどうかは、iPadを使えるだけではなく、日々の生活の中で誰と話をし、何を考え続けているかに依存すると思っている。平等に与えられた24時間の時間を、どう使うか、何を考えて生きるか。家族も含め、友だちや地域、自分に関わる人たちから、教育のヒントを得て、それを授業にどう反映させるか。モノの見方、考え方を形作るのは私たちのスタンスだと思う。





子どもたちを大切にし、子どもたちの力を信じ、任せられるかどうかは、教員の力量の見せ所だ。先生のための、自己満足のための授業の時間ではなく、子どもたちの可能性や創造性を大切にし、一緒に伴走できるような授業、先生がこれからの時代には必要だ。


そのために、豊かに暮らし、創造する喜びを感じられるような、ココロとカラダのゆとりが大切なのかもしれない。


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