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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

予測困難な時代

今週はずっと大分にいて、遠隔での仕事が中心だった。家事も毎日楽しくでき、料理もたくさん作り、今日は庭仕事を頑張ろうと思う。


桜の花が満開になり、毎年見にいく近所の桜は、今年も変わらず綺麗に咲いていて、こんな景色を見ることができるのは、幸せなことだな。としみじみ感じてしまった。日常や家庭を充実させることは、気持ちだけでなく、きっと免疫も高め、抵抗力をつける一番大切なことだろう。そのために自分の基盤を確認し、固めていくのもこの期間に必要なのかもしれない。





さて、今週のブログは「予測困難な時代」とした。新学習指導要領はこの4月から小学校で全面実施になった。その中で基本的な方向性、とあるところに予測困難な時代に、一人一人が未来の創り手となるという言葉が出てくる。その中の文章で 


解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解いたり、定められた手続を効率的にこなしたりすることにとどまらず、直面する様々な変化を柔軟に受け止め、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかを考え、主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤したり、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくために必要な力を身に付け、子供たち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となっていけるようにすることが重要である。





ということが明記されている。そして今まさにコロナウイルスとの戦いがこの場面だ。改めて読んでみると、今、国を挙げて、世界を挙げて取り組んでいるこの大きな課題がまさしくそれだ。私たち大人が、この危機にどう取り組んでいるのかを、きっと子どもたちは見ているはず。そしてこの先どんな未来が待っているかを、すでに誰も予測できない状態に来ている。自分自身も感染のリスクがあるし、明日どうなっているのかもわからない。


今朝、子どもたちを集めて話をした。当たり前に学校に行って、宿題をして、成績を上げ、いい大学に行き、会社に就職することが幸せ、という時代は終わった、これからは自分の好きなことをとことん追求しなさい、と話した。そしてそれが社会の、どんな人の役にたつかを真剣に考えなさい、と。働くことは、誰かの役にたつことだから、自分にできることを探求し、その上で自分はどうしたらいいかを、常に考えなさい、と伝えた。






学校教育、家庭教育、社会教育、いろいろな考え方があるし、これまで培ってきたものの蓄積もある。でもその脆さや儚さは今回よく知ることができた。テクノロジーでカバーできることと、できないことの境界線も時期に見えてくるだろう。


その時に本当に生きていくために必要な本質の部分を見つめながら、利己的ではなく、利他的に働くことの大切さ、思いやりを持って生きていくことの大切さを、しっかり大人が伝えられるようにしたい。そのために、この危機に対して、それぞれがどんな行動をとり、何を考え、どう伝えるのか、それがとっても大切だと感じている。今自分にできること、すべきことをしっかりしていきたい。



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