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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

変革のために、それぞれで

今週は雨の日がとても多かった1週間だった。九州、大分では災害レベルの大雨が長く続き、5月とは思えない雨量だった。ここ近年、大雨による水害が多くある大分では、とても心配な天気だった。


梅雨入りの早さも気になるところで、色々と気候や季節の当たり前も崩れつつある。米作りのスケジュールも仕事の忙しさに関係なく淡々と進み、池の周りの草刈りや田おこし、畦の草刈り、水回りの処理など、田植えまでにすべきことは次々とやってくる。





今週は東京、大阪と出張が続き、戻ってきてからも継ぎ目なくオンライン、オフラインの仕事が続き、忙しい一週間だった。この仕事を始め、特に今年は多くの自治体に関わる毎日だ。私自身は、今週だけでも動画コンテンツの収録、撮影をしたり、研修をしたり、教育委員会の人たちに研修やディスカッションをしたり、ウェビナーしたり、打ち合わせ、学校訪問、毎日のように仕事の内容は違うし、関わる人たちも違う。


それぞれに課題があり、ステータスは違う。同じように整備状況や環境、条件、課題も違う。そして何より教育委員会の熱量や、先生たちのやる気も自治体によって全然違う。

しかし、関わっている自治体や学校の全てで、何らかの変革をしなければ、という意識が高まっていることは間違いない。



これまで私たち自身が子どもの頃に学んだ環境は、今年度大きく変わった。これまでの学びのスタイルを変革する、ということの必要性は確実に感じているのだと思う。

単純に学習環境の変化、というだけではなく、明らかに世の中、社会が変化していることが大きいと思う。





そもそもGIGAスクール構想は、コロナよりも前からスタートしていて、その理由としては、時代の変化に合わせた学校の改革だ。授業そのものの在り方だけではなく、育てたい力、学ぶべき内容、教員が指導する、ということから学びを支援する、ファシリテータへの役割の変革、今の時代に合わせた新しい教育を創造するための、新しい学び、

新学習指導要領の実現のための環境整備なのだ。


その環境整備自体もまだまだ発展途上で、コロナ対策によるあまりにも早急な整備は、想像以上に現場に混乱をもたらし、現場レベルでは困りが続発している。色々と足りていない物品だけではなく、先生自身の情報不足や、委員会との連携不足、リテラシー不足、加えてネットワークのスピード不足による遅延や、それに伴うストレス、授業やオンラインでの研修がうまくいかないことも多い。


加えて連日のように煽りながら報道されるコロナの状況と、緊急事態宣言等の措置、それに伴う行事や日程の変更や中止、日々の感染防止対策、子どもたちだけではなく、先生たちも疲弊し、大きなストレスを抱える毎日が続いている。


できるだけ早くいろんな変革を進めていきたいし、それを全力で支援したいと思うが、現実は重く、あまりにも課題は多すぎる。そして先生たちの思考が、前向きになれないことや、体力、気力も落ちていると感じることが多い。





そんな時こそ焦らずに、淡々と今すべきこと、できること、したいことを優先させ、自分自身のメンタルを元気にしていくことが大切だ。有事だからこそ、息抜きし、十分な睡眠と栄養が必要だ。


これからの学校教育、教育行政は自分たちの力だけではどうにもならないことの方が増えていくだろう。これまでの学校は閉鎖的で、外から様子がわからない状態が長く続いてきた。社会に開かれた学校づくり、というのであれば、先生や教育委員会自身も社会とつながり、人を取り込みながら、様々な人たちと子どもたちを出会わせ、色々な価値観に触れながら、ダイナミックな教育活動を展開していくことが求められる。



自分たちの未来を明るく豊かなものにしていくためにも、子どもたちと一緒に共創していくことが求められる。先生としての立ち位置を今一度見直し、無理なき変革をじわりじわりと進めていきたい。

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