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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

自分たちの表現

今日の大分は雨、久しぶりに朝からシトシト雨が降っている。一雨ごとに寒くなっていく季節だ。朝の散歩も空気がピリッとしていてすぐに目が覚めるようになってきた。


今週は久しぶりに関東に方へ3日間滞在していた。教育委員会の人たちとビジョンについて話したり、導入スケジュールについて調整したり、支援員さんたちとも話した。企業の方ともこれからのことについていい話ができた。





今週、オンライン文化祭のお手伝いをした。今週のブログは「自分たちの表現」というタイトルで書いてみようと思う。

彼らと関わり始めたのは今年になってからだ。大分に住む女性で以前から知り合いだった方が、子どもたちの支援をするプロジェクトを立ち上げるので手伝って欲しい、という依頼から始まった。


学校に行かない、ということを選択した子どもたちの支援だ。そんな子どもたちのための居場所を作りたい、というお話をいただいた。それはリアルな居場所と、オンライン上の居場所を作りたい、というものだった。


もちろんすぐに快諾、そしてできるだけ子どもたち主導で作っていきましょう、と話した。そちらの方も今月末キックオフイベントを行うことになっている。今回は先日実施したオンライン文化祭を通して感じたことを書いてみたい。


コロナの中で、しかも学校に行かない選択をした子どもたちの発案で、文化祭の企画が生み出された。開催2ヶ月前だった。佐賀県に住む中学生の女の子が主催者となって、大分に住む高校生と、サポートに入る大学生や、若者、そして大人たちで毎週ミーティングを行った。






もちろんまだリアルで会った事はない。zoomで会議をし、LINEで情報交換しながら企画を進めていく。毎週夜、その子たちと話をすることも私の楽しみになっていたが、少しずつ企画も進んでいき、告知のための動画作成や、広報のための資料、全てオンラインでの作業で行う。広報もSNSだけだ。著作権のことも一緒にいろいろ調べ、ダンスに使う楽曲の著作権を持つ、東京の音楽事務所ともやりとりし、きちんと許可をとった。


動画の編集も資料の共有もLINEやクラウドで行い、サクサクと進んでいく。司会者や段取りを決め、当日はzoomからYouTube Liveで配信をすることになった。そして今回新たなオンライン上の居場所としてOviceというサービスを活用することになり、その部屋のデザインも子どもたちが手がけた。当日はその部屋も試験的にオープンした。


歌、ダンス、弾き語り、研究発表、書道パフォーマンス、農場に取材に行った動画、ライブハウスからのDJライブ、などたくさんのコンテンツがテンポ良く次々に配信された。出演者への個別インタビューも時間配分を考え、アドリブもまじえながら進行していた。トラブルもあったけど、子どもたちはとても生き生きしていて楽しそうだった。


私たち大人は、見守り、適宜サポートに入り、裏方を務めた。自分たちの表現を伝えたい、という子どもたちの想いを形にすることができた。やりきった充実感と、安堵から涙を流す子どもたちをみて、私もウルッとした。





学校に行く、行かない、オンライン、対面、バーチャル、実体験、など常に私たちはどちらかが良くてどちらかが・・・というように対極で考えがちだが、今回の子どもたちを見ていると、そんな事はどっちでもいいのかな、と思えてきた。


プロジェクトを進める過程でたくさんの人と関わり、いろんなことを考え、実際に人を巻き込みながら大成功させた。この体験こそが尊くて、貴重だ。そこにテクノロジーを使う事は必然で、何の抵抗もない。なければできないし、子どもたちはあるものをフル活用し、新しい知識をどんどん獲得しながらやり遂げることができた。


GIGAの端末を整備していく中で、いろんな制限をかけたり、心配したり、不安に思っている大人はたくさんいるけど、子どもたちは思っているよりずっとたくましい。離れていても、学校に行ってなくても、こんな素晴らしいイベントを自分たちでできるのだ。テクノロジーと子どもたちのマッチングは想像以上で、その力を最大限引き出していくには、大人の関わり方なのかもしれない。そんな未来を感じることができた。

月末のキックオフイベントはハイブリッドで行う予定です。関心のある方はぜひご参加を。


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