Toshihiro Doi2020年2月15日読了時間: 3分avatar-in! 2月なのに19度だったり、雨が続いたり・・気候は安定してないが、三寒四温なのか。近所の梅の花や枝垂桜も咲いていて、田舎の我が家の近くには、たくさんの花が咲いている。東京に通いながら、全国の仕事をしていても、拠点が大分にあり、季節の移り変わりを感じられることは、とても幸せだと思う。今週は東京でアバターのお仕事をしてきた。ちょっとGIGAスクールの話題が続いていたので、違う話題にしようと思う。今週のタイトルは「avatar-in」とした。詳しくはリンク先を見てもらいたいが、2年前に立ち上がったANAのプロジェクトだ。簡単にいうと「AVATAR」というロボット技術を使って、遠隔地からログインし、どんなことができ、人の機能はどう拡張できるのかを世界規模で実証している。そのメインフィールドが大分県になっているのだ。「観光」「医療」「農林水産」「教育」「宇宙」という5つのフィールドで、どのようなことができるのかを検証している。そして昨年度まで、その教育の担当が私だったのだ。初めて話を聞いた時は、教育利用としてどんなことが考えられるか、遠隔授業との違いは何か、いろいろと戸惑ったことを覚えている。昨年度は小学校3校をつないだ大分県立美術館、JAXAスペースドームの遠隔見学、特別支援学校中等部の日本科学未来館の遠隔見学などいくつかのプロジェクトを進めていた。遠隔授業との大きな違いは「自分の意思で行きたいところに行ける」ということだ。定点のカメラでの映像ではなく、双方向の通信をしながら、あたかもそこにいるように、動くこともできるし、見たいところへ行くことができる。遠隔よりもさらにアクティブなことができる。まだまだ開発途上ではあるが、いろんな種類のアバターがあり、手の動きや触感、圧力、温度の再現など、匂い以外はほとんどが同期することができる。AR、VRよりも一歩先をいく、テクノロジーだ。今年度も実証は続いており、県からの委託を私の会社で受けている。今回は離島の中学生が、東京国立博物館を見学し、ワークショップを受ける、という実証だった。事前に多くの方が何度も打ち合わせをし、教育委員会や学校と調整し、私は現地の方でアテンドをした。博物館側も初めてのことなので、多くの方が見学に来られ、お手伝いしてくれた。インフラが安定せずにいろいろとトラブルはあったが、子どもたちは満足し、博物館側も充実した達成感で終わることができた。新しいテクノロジーを使ったものは、これからもどんどん生まれてくるだろう。現に10年前まで無かったタブレット端末は、世の中に溢れていて、生活に馴染んでいる。今あるARやVR、そしてAIなどもどんどん発展していくだろう。アバターもその一つだと考えている。新しく生まれたテクノロジーに対して、私はいつも「子どもたちにとってどうか」「教育現場での活用は?」と考える。新しいものを学校に取り入れることを前提に、思考するのだ。社会基盤がどんどんアップデートし、最新の環境が働く場において取り入れられるなら、学校も同じように新しいものを受け入れるほうがいい。なぜなら子どもたちはそんな社会に出て、働くからだ。社会の当たり前を、学校でも当たり前のこととしてアップデートし、馴染んでいくべきだと思う。AVATARでの教育利用、まだまだ可能性を感じられる分野だ。
2月なのに19度だったり、雨が続いたり・・気候は安定してないが、三寒四温なのか。近所の梅の花や枝垂桜も咲いていて、田舎の我が家の近くには、たくさんの花が咲いている。東京に通いながら、全国の仕事をしていても、拠点が大分にあり、季節の移り変わりを感じられることは、とても幸せだと思う。今週は東京でアバターのお仕事をしてきた。ちょっとGIGAスクールの話題が続いていたので、違う話題にしようと思う。今週のタイトルは「avatar-in」とした。詳しくはリンク先を見てもらいたいが、2年前に立ち上がったANAのプロジェクトだ。簡単にいうと「AVATAR」というロボット技術を使って、遠隔地からログインし、どんなことができ、人の機能はどう拡張できるのかを世界規模で実証している。そのメインフィールドが大分県になっているのだ。「観光」「医療」「農林水産」「教育」「宇宙」という5つのフィールドで、どのようなことができるのかを検証している。そして昨年度まで、その教育の担当が私だったのだ。初めて話を聞いた時は、教育利用としてどんなことが考えられるか、遠隔授業との違いは何か、いろいろと戸惑ったことを覚えている。昨年度は小学校3校をつないだ大分県立美術館、JAXAスペースドームの遠隔見学、特別支援学校中等部の日本科学未来館の遠隔見学などいくつかのプロジェクトを進めていた。遠隔授業との大きな違いは「自分の意思で行きたいところに行ける」ということだ。定点のカメラでの映像ではなく、双方向の通信をしながら、あたかもそこにいるように、動くこともできるし、見たいところへ行くことができる。遠隔よりもさらにアクティブなことができる。まだまだ開発途上ではあるが、いろんな種類のアバターがあり、手の動きや触感、圧力、温度の再現など、匂い以外はほとんどが同期することができる。AR、VRよりも一歩先をいく、テクノロジーだ。今年度も実証は続いており、県からの委託を私の会社で受けている。今回は離島の中学生が、東京国立博物館を見学し、ワークショップを受ける、という実証だった。事前に多くの方が何度も打ち合わせをし、教育委員会や学校と調整し、私は現地の方でアテンドをした。博物館側も初めてのことなので、多くの方が見学に来られ、お手伝いしてくれた。インフラが安定せずにいろいろとトラブルはあったが、子どもたちは満足し、博物館側も充実した達成感で終わることができた。新しいテクノロジーを使ったものは、これからもどんどん生まれてくるだろう。現に10年前まで無かったタブレット端末は、世の中に溢れていて、生活に馴染んでいる。今あるARやVR、そしてAIなどもどんどん発展していくだろう。アバターもその一つだと考えている。新しく生まれたテクノロジーに対して、私はいつも「子どもたちにとってどうか」「教育現場での活用は?」と考える。新しいものを学校に取り入れることを前提に、思考するのだ。社会基盤がどんどんアップデートし、最新の環境が働く場において取り入れられるなら、学校も同じように新しいものを受け入れるほうがいい。なぜなら子どもたちはそんな社会に出て、働くからだ。社会の当たり前を、学校でも当たり前のこととしてアップデートし、馴染んでいくべきだと思う。AVATARでの教育利用、まだまだ可能性を感じられる分野だ。
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