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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

ここが転換期

今週も在宅での仕事が続く。先週まで満開だった桜も一気に散り始め、桜吹雪の光景をあちこちで見る。たくさんの花や、黄緑色の新芽を見るようになり、こんな中でも確実に季節は進んでいることを感じる。


今週、うちの子どもの中学校の入学式だった。この最中、保護者も出席しての入学式ができたことはありがたい。窓は開け放っていたので寒かったが、無事入学できた。保護者代表挨拶も、なんとなく終えることができた。





今週のブログは「ここが転換期」というタイトルにした。仕事を変え、起業以来こんなにずっと大分にいたことはなかった。毎日鞄にMacとiPadを詰め、アイロンをかけたシャツや下着を詰め、たくさんの充電コードを入れて出発していた。飛行機や電車を乗り継ぎ、移動につぐ移動を繰り返し、いろんな人に会い、研修や講演をして、夜は懇親会で飲み、ホテルで寝泊りしていた生活から一変している。


そしてそれが日常になりつつある。散歩に行って、ご飯を作って、新聞を読んで、掃除をして、パソコンの前に座る。リモートでの仕事を始め、電話やメール、テレビ会議の連続。昼ごはんや晩ご飯の買い物をしたり、料理の仕込みをして、家族で食べる。できないことが増えると、生活は変わるし、働き方も変わる。もちろん出勤のない自宅事務所なので、元々テレビ会議などは日常だったし、大分にいる時はずっとこんな働き方だった。その割合が増えただけだ。






見通せない日々の中で、最悪のリスクの可能性も高まってきた。子どもたちが学校に行けない、先生が出勤できない、学校の現場にも、じわじわとありえるかも・・という不安がよぎる。いくつもの教育委員会から、相談の連絡が来る。先行して遠隔での配信やオンライン授業を始めた自治体のニュースも増えてきた。これまでは先行していた私立の学校での実践はあったが、自治体レベルで舵を切っているとこも増えてきた。


GIGAスクールの前倒しや、関連する法の整備も急ピッチで進んでいる。コロナウイルスの緊急措置的な予算も自治体レベルで積み上げ始めている。その中で、長期化してきたときの学校や授業のイメージを構築する必要がある。学校に来ている時と同じ授業なんて、絶対に遠隔ではできない。新しい授業のスタイル、学び方を先行事例を参考にしながら考えなければいけない。





デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉がある。

・デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること

・既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの


という意味の言葉だ。企業の働き方だけではなく、私たちの日常生活、そして学校、教育の場でも、今これが必要なのではないか。大事なのは代替するものでななく、「より良いものへと変革すること」という部分だ。できなかったことを実現するのではなく、結果としてより良くなることが必要だ。そして「既存の価値観や枠組みを根底から覆す」とある。問われているのは私たち自身のトランスフォーメーション、”変革”なのではないだろうか。これをいい転換期、と認識し、柔軟な発想と大胆なアクションで動く必要がある。

とはいえ、早く明るいマスクなしの生活が戻ってくるのを祈るばかりだ。



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