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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

どんな学校にする?

昨日から大分は土砂降り、久しぶりに大きな雷の音を聞いた。子どものころに比べると雷雨の頻度が少なくなったように感じるのは気のせいだろうか?庭の野菜もすくすく育ち、田んぼの準備も少しずつ進み、雨も多くなってきて、季節は移り変わっていく。


先週紹介したSCHOOM〜子どもたちと学ぶ場〜も講師登録、受講者登録も増えてきて、オンライン朝の会も定着、今月末までの授業のコマも増えてきた。いい感じでイメージ通りに進んでいる。


今週のブログは「どんな学校にする?」というタイトルにした。ちょうど今日の午後、2020年度第1回大分県授業デザイン研究会をオンラインで開催する。現時点での申し込みは88名、これまでの6年間で最多だ。まさしくその研究会の中で「どんな学校にする?」というのをディスカッションしてみようと思う。





仕事の中で、いくつかの自治体や学校のこれからのイメージを構築しているが、ビジョンを持つ、ということの大切さを痛感する。そしてそのビジョンは妄想力に似ている。コロナが一旦終息し、6月からほとんどの学校が再開されそうだ。そんな中、これまでの数ヶ月を取り戻すために、どうすればいいかを考えていることだと思う。


その時に、単純にロスした時間を計算し、これまでの学校行事にかけていた時間を計算し、土曜日や、夏休み、冬休み、そして短縮して稼げる時間数を計算し・・・遅れを取り戻すために倍速、3倍速で授業を進めることでいいのだろうか。


GIGAスクール構想や、コロナ対策の特別予算で、ICT環境の整備は確実に進んでいる。第2波に備えて、体制を整えている自治体もたくさんある。学校は再開するが、これまでのようにはいかず、いろいろな対策を施しながらじわりと再開していくのだ。





わずかではあるが、分散登校という異例の形を取って授業をした時に、どんなことを感じただろうか?何を考えただろうか?空き教室や、図書館、特別教室などをうまく運用し、一斉授業ではなく、学び合ったり、話し合ったりするような授業の時間を設けたりすることもできるのではないか。下校もこれまでより早く、部活動も短かったり、なかったりしたことで、何か感じることはなかっただろうか。


この期間、今までに経験したことのないことが次々に起き、いわゆる「前例のない」事態が生じた。強制的にせざるを得ない状況に追い込まれ、経験したことで見えてきたものがあるかもしれない。


そしてそれが、妄想のネタになる。今必要なのは、授業時間の確保や、教科書を終わらせるために、ということではなく、この非常時から得た知見で、これからの教育、学校、授業をどんなものにしていくべきか、これを考え、妄想することではないか。






今回のことで、世界の様相は大きく変わる。働き方も、地方での生き方も、グローバルな価値観も変容するだろう。そんな中、またこれまでと同じ学校の姿に、無理をして戻すことに意味はない。これからのことに想いを馳せ、これからを生きる子どもたちと一緒に、「どんな学校にする?」と妄想し、新しい学校の姿を創っていくことが大切ではないだろうか。


今日は研究会の中で、そんな妄想がたくさん出てくるといいな、と思っているし、そんな場をたくさん創出していければ、と考えている。



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