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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

アウトプットの方法

今週の大分はとっても寒く、なんと10センチも積雪があった。九州なのに、とよく驚かれることがあるが、意外と大分は雪が降る。山間部はスタッドレスが必須で、スキー場まであるくらいなのだ。そんな寒さも今日は一気になくなり、20℃まで上がるらしい。三寒四温の言葉通り、どんどん春は近づいている。もう今年は雪はないだろう、あとはウキウキ春を待つだけだ、と思いたい。


今週は大阪、名古屋に出張で訪れた。初めての名古屋泊で現地の人たちに案内してもらい、美味しい食べ物や現地の話を色々聞くことができた。やはりそこに行って感じられる空気や、そこにしかないものはたくさんあって、実際に対面の出会いは貴重だと感じた。コロナでオンラインの場面が増えているからこそ、出会うことの価値、意味の大きさが変わっている。コロナが落ち着いても、そんな価値や意味を意識しながら会えるタイミングを大切にしていきたい。





さて、今週のブログは「アウトプットの方法」というタイトルにした。関わっているあちこちの自治体の長期にわたる研修も、少しずつ終わりが見えてきた。いよいよ整備、準備期間をなんとか乗り越え、利活用のフェーズに入ろうとしている。


この時期、学校も含め、いろいろなところで今年度のまとめ、という作業が行われている。今年は色々とイレギュラーなことが多すぎて、例年通りという文化があまり適応できなかったが、これは次年度以降も同じだろう。だからこそ、今年の記録やあゆみをまとめているのだ。その際、学校の中の文化では、「指導案集」「実践事例集」「研究紀要、研究のまとめ」などがたくさん作られる。


そして今年度の実績をもとに「教育課程」のまとめが作られ、それが次年度の教育課程に反映される。新しいメンバーに異論がなければ、今年度中に作られた教育課程が次年度のロードマップになるのだ。これらは全て紙の資料で、冊子となり配布され、保管される。基本的にこれまでずっとそうだった。





今年度いくつかの自治体の研修のまとめを動画でアウトプットしてもらった。慣れないタブレットを操作して、それぞれが創意工夫を凝らした動画を作成するのだ。今年の研修を受講して感じたこと、変わったこと、実践したこと・・スライドを動画化したり、自分の声を入れたり、BGMをつけたりしながら作り込んでいく。


動画を作っていくためには、全体の構成を考え、見せたいもの、写真、動画、そして自分の言葉、テキスト情報、そしてマッチングする音のセレクト。とてもたくさんの要素が詰まっている。YouTubeの動画を見慣れている私たちは、実際にそれを自分が作成することになると、その大変さを痛感する。





自分の納得いく仕上がりにするには、多くの時間とエネルギーを使う。でもその結果、アウトプットされた動画はとっても個性的で、その人の人柄や想いが伝わってくるものになる。白黒印刷のA4の用紙では伝わらない多くの情報がそこにはある。そしてアーカイブされ、クラウドに置くことによって、シェアできる。二次利用やその他の場面での活用も容易だ。何より作っている最中も夢中になり、その出来に満足できず、もっとよくしたい、という思いに駆られる。


ワープロソフトで、文字を打ってまとめている時間とは明らかに違う感覚を味わうのだ。そうやって自分自身が体験することで、動画作成のハードルは下がる。子どもたちにも・・という思考が生まれる。先生たちは、自分に経験のないことは不安で、未知なことに授業の中でチャレンジすることにはリスクが伴う。スキルは必要感があれば高まるし、締め切りがあれば検索してでも、人に聞いてでも仕上げてくるくらい先生たちは真面目で前向きだ。そうやってアウトプットの多様性や楽しさを感じる経験が、今このタイミングで必要なのかもしれない。




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