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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

コミュニティを創造する

梅雨とは思えない連日の暑さ、来週も真夏日が続きそうだ。大分でも35℃以上になりそうな1週間、毎日のように夕立も降り、夏の天気に近づいている。早くも梅雨が明けそうだ。


学校も今年はプールの授業をしている光景を目にする。久しぶりの水泳の授業だろう。音楽の授業でピアニカの音も聞こえてきた。マスクを外していい時間も増え、少しずつ日常が戻りつつある。1日でも早く、子どもたちがのびのび楽しく過ごせるようになって欲しい。





大変だった田植えもようやく先週終わった。段取りもなんとかできて、ここ一番大変な日もあったがなんとか植えることができた。あとは天気に任せ、病気にかからないことを祈るのみだ。秋の収穫まで育てていきたい。


田んぼの作業でもお世話になっているが、いわゆる田舎にはコミュニティがある。一緒に作業をしたり、わからないことを何の見返りも求めず教えてくれ、助けてくれる。何年かその地で一緒に作業する中で、じんわりとコミュニティの中に入っていく。


コミュニティの元々の意味は 居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会。町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。

となっている。





共同体という意味では、先生たちも学校というコミュニティの中で働いている。もう少し大きくいうと市町村、都道府県、と所属がある。これまではそういった所属している単位の中でいろんなことをおこなってきた。学校行事や、市助成の研究、教員研修などはそれぞれのコミュニティの内側で、誰かが主催し、その中にいた。


その中で切磋琢磨し、それぞれの地域に根ざした教育や、独自の文化を形成してきたのだ。なので、多くの学校や教育委員会を訪問すると、その場所独特の習慣や、空気感に触れることがある。そこでは当たり前のことだが、私にとっては新しく、新鮮なことも多い。


GIGAスクール構想が始まり、3年目になった今年、暗中模索で教育改革を進めている中で、多くのコミュニティが生まれつつある。それは先生たちの自主的な、サークル的な集まりだけではなく、オフィシャルでもそういった場を創出したい、という自治体が増えてきた。


物事が変わっていき、次のステージに移っていくプロセスでは、一定のイノベータの存在が必要になる。いずれ変わっていくことがわかっていても、すぐに動き出せない人も多くいて、動きたくない人たちもいる。安定と安心を求め、コンフォートゾーンを出ない人たちがいる。





でも、その次のステージを何となく見つけ、早く動きたい、見てみたい、という人たちも必ずいる。動き出しの早い、イノベータの資質を持つ先生たちは、いつもワクワクしていて、このタイミングでいろんなことにチャレンジし始めている。もちろんその過程は孤独で、失敗することも多い。でもチャレンジを続けることで、次のステージが見え、その良さがじわじわ広まることで動き出す人たちが増えてくる。


オンラインでつながることが当たり前になった今、コミュニティの創造に距離的なハンデは無くなった。だからこそ手軽につながることができ、同じような仲間たちが集い始めている。それを公的な場で創造し、さらにはたくさんの自治体にいるイノベータたちをつなげ、より大きなコミュニティを創出したい。ワクワクしてチャレンジする先生の心が折れないよう、そっと後押しし、そばにいて支える存在になりたい。





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