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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

ジレンマの先を見る

今週はずっといい天気で、すっきり秋晴れが続いている。朝晩の寒さは結構厳しく、冬の朝の空気だ。朝焼けや夕焼け、星もくっきり見えて、紅葉も進みはじめ、もう直ぐ冬だな、と感じさせられる。10月も今日で終わり、あと2ヶ月で2020年も終わりだ。


今週はとても濃い1週間を過ごした。いろんな種類の仕事がたくさんあって、京都や大阪にも出かけ、みっちりスケジュールの詰まった平日だった。今週の仕事を振り返りながら、「ジレンマの先を見る」というタイトルで書いてみようと思う。





最近の仕事は、コロナの中なのでオンラインとオフラインが混在している。徐々に出張の数も増えてきているが、隙間にオンラインでの打ち合わせや研修、講演が続く。今週のオンラインでの仕事は、打ち合わせを除くと3本、そのうち1本はイレギュラーでハイブリッド(オンラインと対面)の形での実施だった。


オンラインの研修、講演では、参加している人とのやり取りのタイミングが難しい。参加人数が増えると表情が読み取りづらく、区切りのタイミングで感想を聞いたり、質問を受けたりしながら双方向での関わりの場面を何度も設けるようにしている。ブレイクアウトルーム 後、内容をシェアしてもらうことも多い。1000人近い人数の時は無理だったが、それでもチャットを駆使してやりとりを大切にした。


オンラインの講演の難しさは参加者が当事者になりにくい、というところだ。どこかテレビを見ているような錯覚になり、ぼんやり聞いていたり、画面をオフにして参加しがちになる。画面を見ながら考えを深めてもらったり、心を動かすことは難易度が高い。


少人数で指導案や授業の計画を立てる仕事もあったが、そちらは何度も会っている事もあってとてもスムーズでやりやすい。相手との関係性や人数によってもメリット、デメリットは変わってくる。






オフラインでは、これからの教育についてのビジョンを持ってもらうようなワークをしたり、校務のデジタル化を進めるための準備をしたり。すぐに近づいていって、困りを解消できたり、つぶやきを拾えるのは対面での研修の強みだ。安心して進めることができる。


ハイブリッドの研修は、保護者の講演会だった。遠隔を体験したい、という思いと、感染リスクを考えオンラインでの実施となった。各自が家庭から入れるメリットもあったし、父親の参加も多かった。しかし不安もあって現地で接続し、別室でオンラインで受講する人もいて、不思議な形に落ち着いた。


ビジョンについて、遠隔での教育活動のこと、GIGAスクールのこと、情報モラルのこと、様々な話をし、先生たちや保護者の方と意見を交換した。





先生たち、教育委員会、保護者の方々、それぞれが子どもたちの未来のために変わろうとしている。しかしそこには多くのジレンマが存在していて、これまでのしがらみや経験、不安などもあるし、やりたいけれどやれない現実や、踏み切れない今がある。


いろんな思いを振り切って「子どもたちの未来のために」という価値観を基準に考えてみると、意外とシンプルになるかもしれない。いっぺんに全て変えることは難しいけど、無理なく楽しくチャレンジできるように、自分自身がぶれることなく、その少し先を見ながら伴走していきたい。

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