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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

会うことの価値

今週は雨の日が多く、早くも梅雨の足音が聞こえてきた気がする。九州の梅雨はたくさんの雨が降り、憂鬱な日が続く。しかし、米作りにとっては恵みの雨となり、しっかり降ってもらわないと今年の水が足りなくなる。農業を始めてそんな気持ちになることも発見できた。


大分でもいよいよ状況は悪化してきていて、子どもたちの体育大会も延期となった。学校現場でのクラスター、どうしても過敏に反応してしまう。これまでずっと我慢を強いられてきた子ども達の日常生活が、さらに苦しくなると思うと、胸が苦しくなる。





オンラインでの対応も迫られてきているが、整備はしたもののすぐにオンラインに切り替えられる状況とは程遠く、まだまだ足りていないピースが多すぎる。現場の努力で乗り越えられることと、そうでないことがあり、どちらもまだ準備不足だ。とにかく早く子ども達に日常的に使わせ、リテラシーをあげること、色々な整備や体制を整えることは急務だ。ウイルスの感染スピードに負けないように頑張るしかない。


今週のブログは「会うことの価値」というタイトルにした。今週は現地に行く必要があり、東京へ出張だった。その隙間を縫って、2人の方にアポをとって会うことができた。どちらもずっと会いたかった人で、とても魅力的な人だ。オンラインでは何度かお仕事をしていたし、SNSでもつながっているので、やりとりは何度もあったが実際に会ったことはなかった。


1人の人は転職をし、明確なミッションをもって次の仕事に移り、自分の創造した場所で、生き生きと働いていた。その人のものの考え方や見方、働き方、その空間のデザインはこれからの未来を感じさせるもので、そこで学ぶ子ども達も、関わる大人たちもワクワクを共有し、自由に創造できる場所を作っていた。そこで起きる日々の営みは、おそらくこれからの未来を作っていくために必要な力、目に見えにくく、数字で表せない力を育むために必要な要素は揃っているように感じた。





立場や年齢に関係なくいろんな人が行き来し、そこでコラボが次々に生まれ、子どもたちものびのびと活動し、何よりみんなが生き生きしているように見えた。空間の素晴らしさだけではなく、そこにある空気やマインドが共有されている場、そんな風に見えた。それでも本人はこれからに不安を抱き、まだまだ変わっていきたい、と願っていることも知った。変わり続けること、進化し続けることがサラッとできることがすごい。


もう一人は、公立の学校を辞め、次年度、学校を作ろうとしている人だ。その人の書いた本も読み、実際に会いに行った。すごく素直で、子どもたちにまっすぐで、その強さが透けて見える本だった。そして実際に会ってみて、その大きなビジョンや、創り出していることのワクワク感や楽しさが伝わった。





自分よりも若い、キラキラした二人に会えて、とっても嬉しかったし元気をもらえた。子どもたちのため、日本の未来のために頑張っている人は私たちにとっても希望だ。オンラインでは感じることのできなかった、彼らのオーラや、写真ではわからなかったその場の空気感。改めて会うことの価値を感じた。


この1年でオンラインでも大抵のことができることがわかったし、自分自身も起業して以降そんな生活をしてきたので、良さはわかっている。だからこそ、会うことの尊さや価値も同じくらい感じることができるようになった。


このウイルスとの共存はもうしばらく続くだろう。学校のオンラインへのシフトも、考えているよりずっとハードルは高い。でも今すぐの話ではなく、オンライン、オフラインを適宜選択し、それぞれの特性や価値を理解した上で使い分けられる、そんなことが当たり前になって欲しいと思う。学び方も、働き方もまだまだ過渡期、子どもも大人も自分のスタイルに合わせて使い分けられるようにしていきたい。

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