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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

伝え、変える

秋晴れの気持ちの良い日が続いている。大分はずっと晴天で、風がそよそよと吹き、爽やかな毎日だ。スポーツの大会や、文化祭など、うちの子どもたちもそれぞれの場所で、持ち場を守ってしっかり頑張っている。休日に見るその成長は、小さい時とはまた違った喜びだ。



先週、今週と東京、福岡で大きなワークショップが続いた。東京では全国から集まった自治体の担当者や、先生、指導主事などがっつり教育関係の方達ばかりだ。今週は文教と呼ばれる分野とは少し違うIT系の企業の方達。どちらもかなり大きく立派な会場で、人数も多かった。





同じようなお題でも、相手によって随分とその伝え方は変わる。対象者はどんなバックグラウンドを持っていて、何をしにここに集っているのか?相手のモチベーションを図りながら、自分の話す内容や、トーンを変える。



何度も何度もこういった講演会やワークショップを行っていると、自分にも飽きがくる。新鮮な気持ちで話すために、スライドは毎回バージョンアップさせる。その時の反応を記憶しながら、次回に向けて変えていく。喋りやすいスライドもあれば、うまく話せないものもあるので、改善していく。自分の知識量や、理解度が足りてない時はうまく伝わらない。



私が話す時は大抵ワークショップも組み込み、iPadを使った楽しくCreativeな活動を入れる。オトナのワクワクを刺激するためだ。持っていてもうまく使えないタブレット、インターネットとYoutube再生機ではない、もっと楽しい可能性をチラッと体験してもらう。その中からヒントを見出し、自分のフィールドで生かしてもらいたいと思っている。





私はあまり実践事例の紹介をしない。実践事例を紹介しても、その実践はできないと思っているからだ。事例を真似ても同じものにはならないし、できればその人らしいアイデアで、自分の学級でしかできない授業を創造し、展開してもらいたいからだ。それぞれの環境で、それぞれのキャリアでしかできないライブ感のある授業がいい授業だと思っているからだ。



まとめの部分は熱量高めで、自分の言いたいことをガツンと伝える。話を聞いて、ワークを終えて満足してもらっては意味がないからだ。その先にいる子どもたちのために、授業や施策を変えるとこまで、参加者のモチベーションを持っていきたいと強く願っているからだ。





「あー楽しかった」ではなく、「よし、明日こんなことやってみよう」というところまで持っていきたい。そのために自分自身も常に刺激を受け、ワクワクしながら働き、アップデートし続ける必要がある。そしてブレずにまっすぐ伝える方法を常に模索している。なるべくシンプルに、端的に、自分にしか言えない言葉で。



これからは「誰でもできる」ではなく「自分にしかできない」ことが強みになる世の中になるだろう。子どもたちにも「自分にしかできない」何かを見つけ、伸ばして欲しいと思う。そのために私たち大人は、何を伝えるべきだろう。

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