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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

変わろうとすること

今週は、大分県授業デザイン研究会、人生初の島根県でのお仕事、プログラミングの公開講座などのお仕事の一週間だった。


研究会では”原点回帰”ということで、対話というキーワードで進めた。6年目に入った初めての自分で作った研究会、地元の先生たちを中心に、小さな団体で始めた研究会が、今や全国からたくさん人が集まる会となっている。色々な人をゲストに招いたり、ワークショップを中心にしたり、その時々によって様々だったが、今回は、それぞれの立場で感じているICTに関する悩みを出し合い、みんなで解決する、という割と地味なテーマにした。それでも参加者は30名を超え、日頃できないゆったりとした時間の中で、いろんな立場の人たちが交わり、意見を交わした。




学校での仕事は、ICT環境整備だった。何からどう手をつけていいかわからないが、とにかく変わりたい、変えていきたい、という気持ちや想いはとても伝わった。子どもたちの未来のために、今学校として変わらなければ、と皆さんが感じている。それは環境だけではなく、授業も含めて。そのためのロードマップを一緒に描きたい、と思った。



プログラミングの公開講座にも、多くの関係者が集まっていた。私はその一コマを担当したが、プログラミング教育を取り巻く背景も、この数ヶ月で大きくまた変わり、色々な文書などがリリースされている。それを自分なりの視点を交えながら、できるだけ端的にわかりやすく伝えることを心がけた。国の方向性にある背景や、ジブンゴトにしていくためのプロセス、大きな話から身近なとこに引き寄せるための思考パターンを意識した。




学校は忙しい、と毎日報道され、色々な事件事故をマスコミに叩かれ、先生たちのモチベーションはどんどん下がっているのではないか、と危惧しているが、夏休みに入り、土日も全国で様々なセミナーが開かれ、多くの先生たちがそこに出かけ、学ぼうとしている。最近ではオンラインの講座も多く開かれ、時間を割いてそこで話を聞いたり、話したりしながら学んでいる。本当に先生たちは真面目で、一生懸命な人たちが多い。



講座を開く側、セミナーを開催する側ももちろん先生が多く、それまでにも準備に時間をかけ、企画を考え、実施している。もちろん公的な研修ではなく。

こんなにも変わろうとし、学ぼうとする先生たちを、もっと公的機関としてサポートできないだろうか、教育委員会としてしなければならない研修が多くあるのもわかるが、これだけ研究会やセミナーがあり、人が集まるということは、そこに学びたいもの、魅力的なものがない、もしくは足りてないのではないか。




やらされ感満載で、単純に伝達に終始する研修はないだろうか、わざわざ集まって議論して、付箋を出し合って終わっている研修はないだろうか。忙しい先生たちを集めて、時間を使って行う研修。この質を高める工夫をどのくらい真摯に行なっているだろうか。これだけのスピード感で変わっている世の中で、「昨年通り」のことをしていても魅力はない。せっかくの出張、研修をもっと工夫し、充実させるか、公的でない学びの場を肯定し、出張として認め、意欲を高めていくか。せっかくの先生たちの学びの意欲を大切にし、変えていく必要があるのではないだろうか。


先生たちが、有意義に学び、また元気を出して子どもたちの前に立てるように、周りにいる様々な人たちがサポートし、子どもたちのためにできることはきっともっとある。そう感じた一週間だった。

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