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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

対話の大切さ

今週は風の強い日が多かったが、比較的あったかい毎日だった。近所の花もたくさん咲いて、通り沿いもカラフルになってきた。気づけば3月も半ば、子どもたちが学校に通うのもあと数回だ。うちも次年度は受験生を二人抱える生活が始まる。何をめざしてどんな一年になるのか、人ごとのように楽しみだ。


今週は県内にいたが、二人のお客さんが県外から来て、大分で一緒に仕事をしていた。たくさんのミーティングと、会議、学校の訪問もあって過密スケジュールだったがとても充実していた。今週のブログは「対話の大切さ」というタイトルにした。





昨日の夜、大きな通知が文科省から出された。GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について(通知)令和3年3月12日。この通知の後半には「本格運用時チェックリスト」というものがついている。この3月に7割以上の自治体に納品作業が行われているのだが、とにかく決まっていないことがとても多い。


受け入れたあと、子どもたちに配布するまでにすべきこと、日常の管理・運用、校内での使用方法、持ち帰り、EdTechの導入、そもそも先生たちのリテラシー、授業デザインの再構築、デジタル教科書、などなどなど・・・検討すべき事項は山積みなのだ。とはいえのんびり考えている時間も余裕もなく、誰が何を考え、決めていくのかさえも不安定でふわふわしている。この通知に書いてあるチェックリストの内容は、ごく一部でしかなく、実運用の中では、もっと、細かくたくさんの検討事項やチェックすべきことがある。


使わない理由や、できない言い訳を考えることは容易で、いくらでも見つけられる。でもいつも考えるべきは、子どもたちにとってどうか?という視点だ。初めて触れたタブレット、自分の手でしっかり持ち、飛び上がるほど喜ぶ子どもたちの姿は大切にしたい。意欲的に学びに活用する姿を目の当たりにすると、頑張るしかない、と思う。





「公的なごちゃ混ぜ議論の場の創出」のために始めた未来教育創造プロジェクト会議があった。さまざまな立場、視点から、子どもたちの未来のために対話を続ける会議だ。一つの方向からの視点では気づけないことや、見落としていることがたくさんある。いろんな方向から多面的に見ることが大切だ。今年度の最後の会議も、とても前向きで、子どもたちが主語になるための意見がたくさん出た。誰もお互いを否定することなく、前向きな議論ができる場は尊い。そして大きな推進力になるし、何より楽しい。


今週二人の仲間、同志と同行して仕事をした。いろんな自治体への訪問や、会議への同席、学校の管理職との対話、先生たちとのコミュニケーション、そして道中の車での会話、食事の時の会話、いろんな場面で今の現状や、これからのことについて話した。対話を通して、自分の頭の中も整理され、次年度に向けてすべきことがクリアになった。やっぱりリアルで会って話すことの価値は大きい。





これからやってくる様々な課題は、一人の判断軸では決めきれないことも多い。そしてこれまでの知見ではわからないこともたくさんある。ベストな正解はなく、ベターな選択を続けながら未来を創っていくしかない。そんな時に必要なのは”対話”だと思う。もちろん子どもたちともたくさん対話し、生み出された彼らのためのベターな選択が、最適解だろう。諦めることなく、いろんな人たちを巻き込み、対話を続けながら進めていきたい。





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