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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

次年度に向けて

気づけば11月に入っていて、今年もあと2ヶ月もないらしい。年々一年間が過ぎるスピードは早くなっている気がする。太陽が出ている時間も短くなり、季節も着実に移り変わっていることを体感する。忙しすぎてSUPに行けてないのが私としては寂しい限りだ。週末も追われている毎日を過ごしている。


以前ブログにも書いたが、小麦栽培もじわりとスタートしている。とりあえず工程が見えていないので、地域のおじいちゃんたちに聞きながら、言われたことを素早く対応している。例年稲刈り後のこの時期は何もないのだが、早速、田起こしを済ませた。忙しいけどワクワクもしている。





教育行政に携わる人たちや企業の人たちは、この時期になると次年度のことを考えることになる。次年度の予算編成が始まっているからだ。4月からスタートした今年度の実績や内容を振り返り、継続して計上すること。それから、現状を把握し、課題を見出し、先を見据えて新規に立ち上げる事業やそれに伴う予算はどのくらいかを算出する。今関わっている自治体も継続するところ、単年度で終わるところ、新規でお願いされるところ、様々ある。


いろんなところで進んでいるプロジェクトも、今年度のゴールが見えてき始めている。人材育成やモデル校も、年度末に向けてまとめや発表が続く。iPadが整備され、そのまとめ方にも変化が見られているだろうか?年度末に多くの学校で作成される「研究紀要」「研究のまとめ」などの小冊子。多くの学校が印刷会社などに頼み、製本した状態で配布される。


その冊子の中には、今年度の研究の成果や課題、授業の指導案などが書かれていて、研究発表校になると、カラーで立派に仕上げられる。さて、先生の皆さんはこの冊子をどのくらい活用できているだろうか?私は正直もらった冊子を読み直した記憶はほとんどない。


学校には歴代の研究のまとめの冊子が保管されていて、転入した先生などは3年分くらいを渡される。これは本当に必要な作業なのだろうか・・例年通りこの冊子を作成し、配布し、保管することが目的になってはいないだろうか?予算がついたからその消化のため、製本していないだろうか?





SDGsやDXというならば、こういう慣習も見直していきたい。iPadを使えば、デジタルブックの作成はとても簡単にできる。Pagesというワープロアプリで、作成したものを書き出せば、誰でも作成できる。その中には動画やスライドのデータ、写真なども簡単に入れることができ、タッチして読み手が自分で自由にコンテンツを触ることができる。紙の指導案集からは読み取れない、実際の子どもたちの様子や作品も掲載できる。


紙や時間、費用の削減を図るのであれば、こういう学校の慣習を見直すことから始めるべきだと思う。働き方、授業改革も同じだ。当たり前を見直すことで授業のヒントが生まれることもある。この方法を授業に応用することができれば、子どもたちが個々で作成した色々なものはデジタルブックにまとめることができる。





例えば生き物調べや歴史新聞、本の紹介など子どもたちの作品もデジタルで保存ができる。コンテンツとしてリッチになる上に活用の幅も広がり、見た目も綺麗にできる。まずは先生たちがその有用性を感じるためにトライしてみてはどうだろうか?


授業のヒントはあらゆるところに溢れている。いつもそれを求めて、感度を高くしておくことが大切だ。そしてこのタイミングだからこそできることはたくさんある。当たり前を見直し、より良く変えていくために、小さなチャレンジを続けていくしかない。




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