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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

点から線へ、線から面へ

すっかり冬らしい気温になってきた。雨などが降ると寒く、薄手のコートがちょうどいい季節だ。今年の稲刈りも無事終えることができた。毎年のことながら、新米の香りとツヤに感動してしまう。台風で無残にも倒れていた割には、結構たくさん収穫でき、粒は小ぶりながらとても美味しい。幸せなことだ、そしてまた来年も頑張ろう、と思う。


今週は県内でいくつか次年度に向けての相談、研修、そして後半は埼玉、都内と忙しい一週間だった。次年度の予算編成に向けて色々と課題を見つめ、作戦を立てる。この時期はとっても大切なのだ。





色々な研修の中での実践発表や、現場に行き授業を見たりする中で、先生たちから出てくるたくさんの子どもたちとの営みには、これまでにはない大きな変化がある。これまでの教育ICTの領域は、ごく一部の限られた先生たちのものだった。ICTの可能性を感じ、教科研究などに比べると、ずっと小さなコミュニティの中で実践を重ねてきた。ちょっとマニアックな領域だったのだ。


それがこの数年、一気に全国に端末整備したおかげで、今の教育業界の中でも本流、主流になっている。これまでになかった多くの新しい実践や、研究、そしていい先生がたくさん出てきた。「学校」「授業」「学び」私たちがこんな言葉から抱くイメージを、いい意味で少しずつアップデートした実践が出てきている。


教員不足や、長時間労働など負のイメージもたくさんあるが、新しい実践にチャレンジしている先生たちは、とても楽しそうで、子どもたちの変容、自分の気持ちの変化を肯定的に受け入れ、毎日頑張っている。そんな前向きで、子どもたちにとっても楽しい学びの実践は、どんどん広がっていって欲しい。





最近研修の中で、積極的に先生たち同士の関わりや、対話の時間を取るようにしている。堰を切ったように一斉に話し出す先生たちを見ていると、現場がいかに忙しいのか、と感じてしまう。


職員室でどのくらい子どもたちのことについて雑談できているのだろう、自分の授業や学級経営について、先輩たちとどんな会話をしているのだろうか。以前のようにゆったりした時間が流れていない今の職場。いろんなものに追われ、そんな時間的、精神的なゆとりがないのかもしれない。


コロナ禍のおかげで、オンラインツールは身近なものになってきている。少し前までは自分の職場や、市内の先生たちが切磋琢磨できる仲間で、研究会やセミナーも遠方まで休日自腹で行くしかない状況だった。





今は研修の中で対話した先生たちと、その後コミュニケーションツールやSNSでつながり、日常的にやり取りをしたり、ファイルを交換することは容易にできるようになった。zoomを使って顔を見て話すこともできるし、メッセージのやり取りもすぐにできる。そうやってたくさんの人とつながりを作り、保ちながら自分の実践、立ち位置を確認し、また頑張るエネルギーをもらえる。


これからはオンライン上でのコミュニケーション能力が、私たち大人にも求められている。その中でいい実践をどんどん発信し、横のつながりを広げながらこれまでの学校をアップデートしていくことが重要だ。一人では変えられないかもしれないけど、同時多発的に全国にそんな動きが起きてくれば、変えることはできるかもしれない。



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