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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

空気を作る

更新日:2019年8月31日

今週は大阪、京都、福岡、熊本と研修の多い一週間だった。プログラミングや、タブレット活用、書画カメラや情報モラルなど種類は色々だった。どこに行ってもとても暑かったが、昨日からの雨で急に涼しくなり、一気に秋が近づいてきた。大分では子どもたちの夏休みも今日で終わり、明日から学校も始まるようだ。




今週は「空気を作る」というタイトルにした。指導主事の時も含めて、学校や教室にお邪魔することの多い毎日だ。そしてその教室には、一瞬で感じることのできる空気がある。色や匂いではなく、感じるのだ。先生と子どもたちの関係性、授業への取り組み具合や理解度、休み時間の様子、子どもたち同士の関係、そこにある空気から読み取れるなんとなくの雰囲気がある。それは教室だけではなく、職員室や研修を行う会場、体育館などでもそうだ。


もちろんいい空気の時もあればそうでない時の多くある。そんな時なるべくその先生と会話し、様子を聞く。パッと明るい表情の時もあればそうでない時もある。その空気はこれまでの蓄積であり、歴史なのだが、人が変わることによって一気に変わることがある。

特に管理職や先生の役割は重要だ。その場所を作る大きな要因として、学校であれば校長先生や教頭先生、教室であれば担任の先生だ。





いい雰囲気の学校は明るく前向きだ。まずは挨拶、笑顔が印象的な人、声が大きく元気なことが多い。色々と悩みや困りはあるものの、カラッとしていて感じがいい。



どうすればそんな空気を纏うことができるのだろうか。もちろん人に依存しているのでその人の資質により、変えられないところもあるかもしれない。でも磨き、高めることはできる。



このブログでも何度か書いているが、その人が、学校が、外に開かれているかどうかだ。学校はどうしても独自の世界観の中でいることが多く、地域や社会に対してオープンになっていない。一般常識は、学校の常識と共通ではない。学校にしかわからない言葉や文化が前面に出てしまうと、その他を受け入れることができず、いい空気を作り出せない。子ども達は学校の中心ではあるが、家庭や地域、習い事などで、別の自分の姿があり、学校モードで学校にいることが多い。そこを安心して取り払うことができるような教室が、きっといい空気を作るのだ。




先生であれば、学校と家庭だけでなく、もっと多くの場所で心を開き、相手を受け入れ、自分らしさを存分に出せる場を持つ必要がある。趣味でも研修の場でも遊びの場でも、同級生の前でもいい、どんどん学校から出て、外の世界と触れ合い、学校で起きていることを伝える必要がある。政治やマスコミが語る学校の姿は一部でしかない。素晴らしさややりがい、ダメなところや悩みも含めて、先生たちが発信し、誰かと対話し、伝えていくことで、多くの人が関わりを持ち、変わっていくことができる。そしてそういった姿勢やスタンスで教室にいることが、空気を作り、空気を変えるのだ。先生が魅力的な人になり、人を惹きつけ、巻き込むことができれば、学校や教室はもっとよくなる。

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