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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

終わりなき探求

ここ数日、空はどんよりと雲がかかっていて、冬の空だ。気温もあまり上がらず足元から寒いような日が続いている。紅葉は真っ盛りで、山の多い大分は色とりどりの木々がとっても綺麗だ。近くで見ても遠目でも山がカラフルで絵になる。短い期間だけど、この色づいた山をぼんやり眺めたい。


今週は県内でオンライン仕事や、次年度の仕事についての相談、そして大きな山を迎えた仕事が一つ終わった。この時期に、次年度の夏の講演会などの予定が入ってきていてびっくりする。来年も元気に働かなくては・・。





さて今週、長い時間をかけて関わってきた学校の公開研究会が終わった。約1年間の長期間に渡って先生たちと関わってきた学校だ。しかも統合した新しい学校、研究の方法やこれまでの内容も二つの学校で培ってきたものを合わせ、なんとか前に進めていた。管理職や担当の先生、研究主任と何度も話し合いながら、どんな方法で進めていくかを決めていった。


何度かこのブログで書いてきた1人1テーマでの研究だ。それぞれの個性やキャリア、関心ごとを聞き、今ある教育課題とマッチングしながら設定していく。どんなことが知りたいか、適切なレベル感や、本人のモチベーション、継続して探求できるものか、短い会話の中から合意形成し、決めていく。楽しいけど苦しい時間だ。


研究会では、授業を全員公開した。必ずしも研究とピッタリくる授業ではないが、日頃の授業の中で無理なく使い、手段の目的化になってなく、自然とそこにある、という感じの授業が多かった。それぞれの個性がよく出ている授業公開だった。その後の事後研では、それぞれの研究の成果について全員が5分のプレゼンをした。





いい結果もあれば、インフラなどの状況が悪く、うまく成果を出せないものもあったが、それも含めてとっても良かった。何よりも全員の教職員が、各々違うテーマを立て、しっかり探究を進めてきたこと、そのプロセスで何度も見せ合い、横連携しながらできたこと。そういう教職員集団になっていたことがとっても良かった。研究の新しいスタイルを2年間かけて形成できた気がした。


私もちょうど誕生日だったけど、いい区切りになった。40歳で仕事を辞めて独立、4年が経過した。この間、さまざまな人たちに支えられ、多くの人たちに出会い、いろんな種類の仕事をしてきた。でもやっぱり学校が好きで、子どもたちが好きで、そこで頑張る先生たちが好きなんだな、と再認識できた。大切な家族や仲間に祝ってもらえて幸せだった。





子どもたちが笑顔で元気に学校に通えること、子どもたちの創造性を解放すること。そのために先生たちが元気でいること、授業づくりを楽しめること。そのためにこれまでのマインドセットを変え、その先生らしい授業を探求し続ける先生たちの育成に関わること。そこに私はひっそりいて、元気を与えられる存在でありたいと思う。


研修や研究、探求はもっと楽しいものであるべきだし、ずっと継続していくものだと思う。正解はなく、もっといいものを求め続けることが大切で、その時代に合わせてアップデートし続けるものだ。私たち大人が、そんな姿を見せていくことが、学ぶ楽しさを伝える一番いい手段だと思う。だからこそ私も、楽しみながら仕事する姿をずっと見せていきたい。


たくさんのメッセージ、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

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