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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

自分らしさを解放する

一昨日はすごい大雨の1日だったけど、昨日、今日は夏空が広がっている。空を見上げると入道雲も見られ、いよいよ夏が近づいている。気温も30度近くあり、すっかり家ではTシャツ生活だ。





今週は4日間関西方面への出張だった。移動距離もさることながら、どの内容もとても濃く、学びも苦しみも多い1週間だった。こちらに戻ってきてからも先生たちとの個人面談などがあり、多くの人たちとの出会いの1週間でもあった。これから半年、一年と長い期間にわたって関わることになる先生たちも多くいて楽しみだ。


今年になってからの研修の依頼内容は、これまでとは少し違っている。iPadが導入され、とりあえず先生たちのスキルアップのための基礎研修や、動画編集アプリなどの使い方の研修が、これまではとても多かった。しかし1年経ち、使うことが日常化されてきている現状の中で、その次のステージ、新しい授業をどうデザインしていくか、といった研修を頼まれることが多い。


中でも私に一番多いのは、若手を中心とした、これからの未来を創造するための人材育成。主にその自治体のリーダーやエバンジェリスト、授業デザイナー、といったようなこれからの数年、その自治体を支えていける人たちの育成を頼まれることが多くなってきた。総じて年齢層も若い。






これまでのブログでも紹介してきたような、これからの教育の在り方を探ったり、具現化したりするチャレンジを促すようにしている。これまで私たちが何十年も脈々と言われてきた、いわゆる「授業力」と言われる子どもたちを掌握し、シナリオ通り効率よく授業を進めていくための多くのスキルは、今後の方向性から考えると、あまり必要ではないのかもしれない。


子どもたちに寄り添い、それぞれの夢の実現であったり、個々の幸せを大切にする”Well being”が求められる世の中で、素晴らしい統率力や、全員が前を向いて授業を受けさせること、授業規律を保てる力などは今後薄れていくんだと思う。〇〇スタンダードや、授業のメソッドに縛られてきた先生たちを、解放していくことがこれからは必要だ。


子どもたちが出会うことのできる先生の数は決まっている。それぞれの先生が自分らしさを存分に表出させ、その先生らしさを出していくことで、子どもたちもその空間で、自分を解放でき、自分らしさを発揮し、そのポテンシャルを解放できるのではないだろうか。






先生たちががんじからめにされ、抑圧され、不本意で理不尽な思いを抱きながら教壇に立っている中で、子どもたちが創造的な力を発揮し、新しい世界を生み出すことはできないだろう。主体的、対話的で深い学びを子どもたちに求めるのであれば、先生たち自身が自分らしく、笑顔で働く姿を見せていくことが必要なのではないだろうか。


言葉だけを理解し、求められている形の全容の理解ができていないまま、そんな姿を促そうとしても無理が生じることは明白だ。だからこそ先生自身が、自分の今置かれている状況や、それぞれのキャリア、子どもたちに本当に伝えたい事は何なのか。教師になったことのルーツにも思いを馳せ、原点に立ち返り、自分らしい自分にしかできない授業を思い切りできるようにしたい。そのためにも、それぞれの根っこに目をむけ、掘り起こしていく作業を丁寧に進めていきたい。

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