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  • 執筆者の写真Toshihiro Doi

集い、語り、学ぶことの必要性

今週は京都、東京、そして二日開けて再び東京への出張だ。この時期の京都の寒さにびっくりしてしまった。一年を振り返り、年末を迎えるのにはもう少し。



庭の畑には着々と冬野菜が育ち、大根の葉が大きくなってきた。収穫までもうちょっと、餅つきの時にはおろして食べられそうだ。草刈りもないので、作業に追われることもなく、農作業は比較的楽な日々だ。1月になれば、田んぼを起こさなくては、と思っている。





さて今週は大きな発表が文部科学省を中心にあり、この界隈にいる人たちだけではなく、教育に関わる多くの人たちがざわついている。



どちらもこの後の教育を大きく変える発表だ。国の本気度合いがよくわかる。言い訳できない状況を作ったのだ。これを機に、学校のICT環境は大きく変わっていく。更新の予算が取れないかもしれないから、整備をしない、という選択はおそらく難しいだろう。周辺自治体が整備に踏み切っていくタイミングを逃すと、もっと多額のお金がかかってしまう。覚悟を決めて、子どもたちのためにやるしかない。


今週のブログは「集い、語り、学ぶことの必要性」とした。このタイミングだからこそ大切だと感じたからだ。

県教委に入った時の私の仕事は「情報化推進班」の指導主事だった。とにかく情報化を推進するのが職務。研修でも整備でも、思いつくことはどんどん学んで取り入れていった。





そんな中、小学校教員として15年近く、授業研究を真面目にしてきたからこそ、なんともいえないジレンマに陥った。ICTを授業に入れると、いろんなことが変わっていく。これまで大事にしていた”発問”や”教師の出番”、という一斉授業の場合の、教師にしかわからない独特な指導のあり方が変容し始めたのだ。学びの主体は子どもたちに移り、私が思いもよらないようなことが授業中に起きるのだ。素直に子どもたちのポテンシャルの大きさに感動することも多くあった。


学校現場はそれからどんどん忙しくなり、私の仕事も増えていった。そのタイミンングで6年前、「大分県授業デザイン研究会」を立ち上げたのだ。数人のメンバーの小さな集まりからスタートした。ICTが入ることで、授業のデザインは大きく変わる。これからのために、授業デザインを軸にしてフラットに語る場を創出しよう、とスタートした。





この研究会は先生の集まりではなく、「子どもたちのために授業について学びたい」という人は誰でも受け入れる。学生でも、研究者でも行政の人でも、企業でも。企業ブースを出すようなことはせず、1参加者として¥500の参加費を払って来てもらう。毎回テーマは様々だが、なるべく体験活動を入れ、そのあと参加者同士の交流を長く取るようにしている。いろんな立場や年齢の人がフラットに交わることの面白さがあるからだ。



こんなに大きな変革の時期だからこそ、丁寧に、授業について、教育について集い、語り、学ぶことの必要性がある。先生だけではなく、社会全体で、子どもたちや自分たちの未来のために何をすべきかを考えていきたい。全国の同志たちも次々こんな場を創出している。大分の研究会も、負けないように細く長く継続していきたいと思う。


次回の開催は1月18日、ぜひたくさんの方とお会いしたいです。


お申し込みは以下から https://bit.ly/36KxdGk


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